漢方薬の位置づけ

 線維筋痛症における漢方薬の位置付けは非漢方薬で行われている薬物治療の一つとすることが適切であると思います。慢性痛においては非漢方薬より漢方薬の方が有効であるという医学理論がありますが、その医学理論でいう非漢方薬とはロキソニンやボルタレンといった非ステロイド性抗炎症薬です。慢性痛に対しては非ステロイド性抗炎症薬より漢方薬の方が有効であると思います。しかし、非ステロイド性抗炎症薬は慢性痛には通常無効なのです。抗うつ薬、抗痙攣薬、ノイロトロピンなどの慢性痛に有効な薬の方が漢方薬より有効です。もちろん、漢方薬は抗うつ薬、抗痙攣薬より副作用が少ないのです。つまり、漢方薬は非漢方薬による薬物治療の一つとして使用することが望ましいと思います。漢方薬のみで治療することは望ましくないと思います。私は漢方薬の初級レベルですが、上級者は私よりも有効に漢方薬を使用できます。しかし、線維筋痛症に対する漢方薬の有効性の証拠はきわめて弱いのです。疲労にはある程度漢方薬が有効ですが、線維筋痛症には漢方薬はあまり有効ではありません。
 なお、西洋薬ではなく、非漢方薬という言葉を用いました。ノイロトロピンは日本で開発された薬であり、単一の成分ではありません。そのため、ノイロトロピンは西洋薬ではありません。そのため、非漢方薬という用語を用いました。
[PR]

by fibromyalgia11 | 2011-06-17 23:08 | FMの薬物治療総論
line

世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
line