製薬会社から資金の出た研究は製薬会社に有利な結果になりやすい

61の論文が乳がんあるいは卵巣がんと抗うつ薬との関連を評価していた。研究者の製薬会社との経済的な結びつきを調べた。meta-analysisを行った。33%(20/61)の研究では抗うつ薬と癌には正の相関あり。67% (41/61)の研究では関連がないか抗増殖作用あり。疫学調査における抗うつ薬と乳がん/卵巣がんの統合オッズ比は1.11 (95% CI, 1.03-1.20). 製薬会社所属の研究者はそうではない研究者よりも抗うつ薬が乳がんや卵巣がんになりにくいという結論に有意になりやすい (0/15 [0%] vs 20/46 [43.5%] (Fisher's Exact test P = 0.0012).
PLoS One. 2011 Apr 6;6(4):e18210.
Antidepressants and Breast and Ovarian Cancer Risk: A Review of the Literature and Researchers' Financial Associations with Industry.Cosgrove L, Shi L, Creasey DE, Anaya-McKivergan M, Myers JA, Huybrechts KF.
The Edmond J. Safra Center for Ethics, Harvard University, Cambridge, Massachusetts, United States of America.

 これは副作用に関する報告ですが、製薬会社が資金を提供した研究では、対象となる薬が有効という結果になりやすいという報告もありました。それは後日報告します。
 エビデンスの根本が崩れる思いです。有効性は実際に使用すればある程度わかるのですが、副作用に関しては判定は困難です。
 この研究には別の見方もあります。抗うつ薬を長期投与すると発がん性があるかもしれないということです。私は治療開始時には全員に「薬を使用すると薬の副作用で死亡する確率がごくわずかだが増えてしまう。」と説明しているので、抗うつ薬の発がん性(疑い)は一切説明していません。しかし、ほとんどの医師はこのような正直な(正直すぎる)説明をしていません。
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by fibromyalgia11 | 2011-06-21 22:33 | 抗うつ薬
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