有効性のみで優先順位を決めない

 一般的には薬を使用する優先順位は薬の有効性の証拠の強さで決められています。しかし、これは実際的ではありません。薬の副作用や費用も優先順位に反映させるべきです。
 ここで大きな問題があります。製薬会社が費用を出した研究は製薬会社に有利(有効性が出やすい、副作用が出にくい)に報告されやすいのです。そのため、優先順位は論文上の鎮痛効果、自分が実際に使用して経験した治療効果、論文上の副作用、自分が実際に経験した副作用、費用の5つで決められるべきです。
 線維筋痛症をタイプに分ける努力がなされいますが、報告者によってその分類方法は全く異なっています。現時点では線維筋痛症をタイプに分けてタイプ別に治療を分けるという治療方針は世界標準ではありません。
 私は前述の5つの要素を総合的に判断して薬の優先順位を一律に決めています。副作用が少ないことを優先した順番も別に決めています。基本的にこの二つのどちらかを個々の患者さんに使っています。これにより治療が単純になります。私が治療しようが、卒後2年目の医師が治療しようがほぼ同じ治療成績を得ることができます。線維筋痛症の治療に慣れていない医師は当初は私の優先順位を使用し、不都合があれば自分なりに順番を変更すればよいと思います。ただし、一律に優先順位を決めるという治療方針やこの優先順位は世界標準の医学ではなくあくまで私個人の治療方針です。また、この優先順位は時々変更になります。
 5つの要素を考慮した優先順位は
1:ノイロトロピン
2:トリプタノール
3:ノリトレンまたはメジコン
5:プロテカジン
6:トレドミン
7:ガバペン
8:サインバルタ
9:リリカ
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by fibromyalgia11 | 2011-07-06 21:25 | FMの薬物治療総論
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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