中枢性過敏症候群(Central sensitivity syndromes)
Summary: 脳の過敏化によって生じる中枢性過敏症候群(CSS)には線維筋痛症(FM)、うつ病、多くの慢性痛などが含まれる。CSSに含まれる疾患は互いに重複することが多く、症状、治療が類似している。身体表現性障害と診断するよりFMおよびそのグレーゾーンと診断した方が治療成績が改善すると思われる。
日本で初めての中枢性過敏症候群の日本語の総説です。中枢性過敏症候群はメタボリック症候群と同様に巨大な疾患の塊です。中枢性過敏症候群の中の疾患に全く罹患していない人は人口の半数以下であろうと推測しています。日本では中枢性過敏症候群という概念が欠如しているため、世界標準の医学とは異なる日本医学が行われています。