線維筋痛症を認める意義

 線維筋痛症を認める最大の意義は治療成績がよくなることです。今までは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を投与されるか、ほったらかしか、精神科へ紹介されていました。精神科では通常、身体表現性障害(疼痛性障害、身体化障害)と診断されました。
 NSAIDは通常無効であるため結果的にはほったらかしと同様のことが起こりました。身体表現性障害(疼痛性障害、身体化障害)と診断されると痛みはうつの結果であるという医学理論に基づき治療が行われてきました。残念ですがその治療では全く効果がないとは言いませんが治療成績が悪くなります。具体的には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が使用されることが多いんです。SSRIは痛みにはあまり有効ではありません。
 線維筋痛症と認めなくても「何らかの神経障害性疼痛」と認めればよいではないかという意見もあります。「何らかの神経障害性疼痛」と診断すれば身体表現性障害(疼痛性障害、身体化障害)と診断するよりは治療成績がよくなります。しかし、それでも不十分です。私が知る限り神経障害性疼痛の中で有効な治療方法が最も多い痛みは線維筋痛症です。そのため「何らかの神経障害性疼痛」と診断するより線維筋痛症と診断する方が治療成績がよくなります。
 
 ただし、線維筋痛症と診断しなくても、線維筋痛症の適切な治療を行うことができるのであれば線維筋痛症と診断をする必要はありません。しかし、そのような人は日本に1人でもいるのでしょうか。この場合、適切な治療とは「世界標準の適切な治療」を意味します。
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by fibromyalgia11 | 2011-09-05 22:08 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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