精神科、心療内科との関係
すでに投与されている薬の分配が最も問題になります。精神の薬は精神科や心療内科が処方し、痛みの薬は線維筋痛症を治療する医師が処方することになります。
すでに精神科や心療内科で治療を受けているところに線維筋痛症が割って入るためトラブルが起こります。精神科や心療内科の対応は様々です。
1:線維筋痛症の治療を受けるのであれば二度と受診しないでほしい。
2:線維筋痛症の治療を受けるのであれば、すでに投薬している薬の中から何を線維筋痛症の治療を行う医師に移行してもらってもよい。
3:精神の薬は精神科や心療内科が処方し、痛みの薬は線維筋痛症を治療する医師が処方する。SNRIをどちらの医師が処方するかでもめることがしばしばあります。抗不安薬は常用量依存を引き起こすためできるだけこちらで処方してもらうように交渉していますが、こちらへ移してもらえないこともしばしばあります。
精神科医や心療内科医が痛みの治療に精通すれば痛みも精神も同時に治療できるため、患者さんのためには最善です。
当初から私を受診した患者さんは可能な限り精神科医や心療内科医には紹介していません。双極性障害(躁うつ病)や自殺念慮のある患者さんなど、精神科に紹介すべき患者さんは紹介しています。
大変残念ですが、抗不安薬の常用量依存の恐ろしさを無視している精神科医が少なくありません。精神科医に紹介する場合には、抗不安薬の常用量依存の恐ろしさを知っている精神科医に紹介しています。