SSRIと三環系抗うつ薬の副作用の頻度に差はない

 抗うつ薬の中でSSRIの副作用の頻度は三環系抗うつ薬の副作用の頻度より少ないと信じられています。論文にも記載されており、講演会でもそのように述べられます。しかし、それは事実ではありません。抗うつ薬の中でSSRIの副作用の頻度は三環系抗うつ薬の副作用の頻度より少ないという科学的根拠はほとんどありません。私が知る限り一つあるのですが、二重盲検法によるとSSRIと三環系抗うつ薬の副作用に頻度には差がありません。抗うつ薬の中でSSRIの副作用の頻度は三環系抗うつ薬の副作用の頻度より少ないという論文のエビデンスより両者の副作用には差がないという二重盲検法のエビデンスの方が高いのです。「SSRIの副作用の頻度は三環系抗うつ薬の副作用の頻度より少ない。」と記載したり、そのような発言をすると、その人は自分の推測を事実として述べる癖のある信用がない人間と見なされてしまいます。今後「SSRIの副作用の頻度は三環系抗うつ薬の副作用の頻度より少ない。」と記載したり、講演会で述べる場合には根拠を明示する必要があります。
 SSRIより三環系抗うつ薬の方が副作用が少ないと思われるかもしれませんが、それは事実ではありません。SSRIと三環系抗うつ薬の副作用は種類が異なるのです。抗コリン作用に基づく副作用は三環系抗うつ薬に多く、骨粗しょう症、性機能障害の副作用はSSRIに多いのです。骨粗しょう症、性機能障害の副作用は気がつかれにくく、抗コリン作用に基づく副作用は気がつかれやすいのです。
 SSRIより三環系抗うつ薬の方が鎮痛効果が強いのです。そのため神経障害性疼痛に対する鎮痛薬として三環系抗うつ薬よりSSRIを優先することは望ましくありません。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-09 19:29 | 抗うつ薬
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