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抗不安薬の常用量依存と中枢性過敏症候群の関連


 ベンゾジアゼピン系抗不安薬を長期使用すると様々な副作用が起こります。骨折や転倒の増加、運動機能の低下、交通事故の増加、情報処理能力の低下、理解力の低下、認知機能低下、抑うつ頻度の増加や抑うつ症状の悪化、新たな骨粗しょう症の発生、女性における死亡率の増加などが起こります。これらの副作用の多くは脳の機能障害(もしかすると器質的な障害)が原因であろうと私は考えています。
 また、ベンゾジアゼピン離脱症候群(退薬症状、離脱症状)と呼ばれる症状があります。ベンゾジアゼピン系抗不安薬を減量する際に起こる様々な不愉快な症状です。この原因も脳の機能障害(もしかすると器質的な障害)が原因であろうと私は考えています。
 そのため、これらは中枢性過敏症候群に類似した状態といえます。しかし、現時点ではこれらは中枢性過敏症候群には含まれていません。中枢性過敏症候群の概念が将来拡大されればこれらが中枢性過敏症候群に含まれるかもしれませんが、現時点では中枢性過敏症候群に含まれていません。

by fibromyalgia11 | 2011-12-05 19:00 | 抗不安薬の常用量依存
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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