診察時間の短縮方法

 線維筋痛症やそのグレーゾーンの患者さんをたとえ再診患者さんに限定しても1時間に6人以上診察すると診察が荒くなり、トラブルがおきやすくなります。そのためには1時間あたり5人以下にする必要があります。
 一人当たりの診察時間を短縮する事がその対策の一つです。
1:初診患者の話は聞かない。病歴、現在の症状は紙に書いてもらい、極力聞かない。
2:話をさえぎる。こちらの質問に答えず、自分が言いたいことを言い始めたらすぐに話をさえぎり、「私の質問は・・・・です。まずそれにお答え下さい。」と言うことです。無意味に話が長い場合にも、途中で話を遮ります。時間がある場合には問題は話をさえぎる必要はありませんが、時間がない場合にはやむを得ません。
3:紹介状は診察が終了した日の夕方に書く。極力診察中に紹介状を書かないことが重要です。
4:前回と比べて症状が軽減したか、不変か、悪化したかを優先的に尋ねる。不明の場合には不変と同じ扱いをする。また、現状で満足か、不満足かを尋ねる。現状で満足であれば薬物治療は変更しない。不満足であれば薬物治療の何かを変更する。副作用のの有無も尋ねる。また、この三つの質問に対する答えは診察室に入る前に決めていただくように前もって患者さんに依頼しています。
5:患者さんの判断があまりにも遅い場合には一度退室していただき、次の患者さんを診察する。
6:圧痛点の診察は下着プラス1枚、つまり、外を歩くことのできる最低限の衣服の上から行っています。アメリカでは専用の診察着でしているようですが、1人あたりに割くことのできる時間が短い日本では非現実的です。圧痛点の数が18でも0でも同じ治療を私は行っているため圧痛点の数は臨床的にはほとんど意味がありません。現時点では1990年の基準を用いています。2010年の基準を使用することになれば事情は変わります。

 これらを実行すると「冷たい」という評価を受けますが、やむを得ません。予約時間を守ること、診察の質を維持することが最優先です。
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by fibromyalgia11 | 2011-12-22 23:48 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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