個々の患者さんで有効な薬物は異なる、それを見つける方法

 線維筋痛症に限らず、全ての慢性痛を引き起こす疾患において、各患者さんで有効な薬は異なります。そのため、各患者さんごとに異なる薬物を使用する必要があります。しかし、それを言うことは簡単ですが、実行することは至難の業です。
 個々の患者さんに有効な薬を前もって知ることができればよいのですが、現時点の医学レベルではそれはわかりません。drug challenge testというほぼ日本でのみ行われている方法はほぼ無力です。それは別のところで述べたいと思います。
 例えば、線維筋痛症でsubtypeに分けて、subtypeごとに治療薬物を分ける方法が一部で提唱されています。subtypeごとに治療薬物を分ける方法以前に、subtype分類が統一されていません。報告により全くsubtypeが異なっています。当然ながらsubtypeごとに治療薬物を分ける方法には現時点では科学的根拠がありません。
 私は、線維筋痛症であろうが、そのグレーゾーンであろうが全く同じ治療を行っています。各薬物の有効性のエビデンスレベルを知った上で、一律に優先順位を決めています(「線維筋痛症がわかる本」参照)。一つの薬を使用し、不十分な鎮痛効果が得られれば、次の薬を追加しています。上限量を使用しても無効な場合や、副作用に耐えられなくなれば中止しています。この方法により、各患者への投薬は自動的に異なります。
 もちろん、痛みの強さ、自動車をどの程度運転するのか、経済的裕福さ、年齢により薬の優先順位は多少変更されます。
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by fibromyalgia11 | 2012-01-22 00:23 | FMの薬物治療総論
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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