線維筋痛症は消えてなくなる?

 線維筋痛症を認めようとはしない医師の一部は「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」とうそぶいています。大変残念ながら、線維筋痛症の英語論文は1990年後から徐々に増えています。世界の一流英語雑誌にもごく普通に掲載されています。世界の状況を知らない「井の中の蛙」状態の人は「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」と考えているようです。
 JAMAやNew England Journal of Medicineといった一般臨床の一流紙にもごく普通に線維筋痛症は掲載されています。痛みの業界では最高峰の雑誌であるPainには毎月とは言いませんが2ヶ月に一回程度は線維筋痛症に関する論文が掲載されています。
 私は学術団体が出した論文などにおかしな点があれば、あるいは痛みの業界のおかしな流れがあらば、それに反対する論文を出しています。全てが掲載されるわけではありませんが6割強は掲載されています。「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」とお考えの医師は英語論文にして孫子の代までの誉れにされればよいと思います。
 1990年の基準、2010年の基準、2011年の基準が書かれた論文の筆頭著者であるWolfe医師はFibromyalgia wars.
Wolfe F.
J Rheumatol. 2009 Apr;36(4):671-8. Review.
 という総説を書いています。そのなかでは線維筋痛症のあいまいさなど線維筋痛症の批判を行っています。しかし、それを根拠に線維筋痛症はいい加減な疾患であるとは言えません。私には理解不能のWolfe医師の行動であり、Wolfe医師個人の問題です。国際疼痛学会や日本線維筋痛症学会等で線維筋痛症を専門にする医師たちとWolfe医師のその論文について話し合いましたが、彼らも私と同様に強い違和感を感じています。Wolfe医師の理解不能の行動は彼の個人の問題であって、線維筋痛症全体の問題ではありません。
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by fibromyalgia11 | 2012-07-19 20:10 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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