線維筋痛症の原因は脳の機能異常説が有力


 私は2004年春からPubMedにて線維筋痛症に関する英語論文をすべて読んでいます。正確には線維筋痛症に関する英語論文の抄録をすべて呼んでいます。重要な論文は全文を取り寄せて読んでいます。PubMedとは無料の論文検索サイトであり、キーワードを論文名あるいは抄録に含む英語論文をすべて収載しています。専門家としてはPubMedに掲載された論文を読んでいる必要はあります。逆にPubMedに掲載されていない英語論文を読んでいなくても不勉強とそしられることはありません。
 また私はバンクーバー以来の国際疼痛学会にはずべて出席しています。特に最近の3回の国際疼痛学会では線維筋痛症の情報収集を精力的に行っています。そのほかにもインターネットで情報収集を行ったり、海外の状況に詳しい人と情報交換を行っています。

 それらにより世界の状況がわかります。線維筋痛症の原因は不明ですが脳の機能障害が原因であるという説が有力です。機能障害となってはいますが(現時点の医学レベルでは描出不能の)器質的な異常であろうと推測している人が多いのです。発達障害という疾患があります。以前は育て方が原因という説もありましたが、現在は生まれつきの脳の器質的障害が原因という説が定説です。しかし、現時点では発達障害には器質的異常は見つかってはいません。それにもかかわらず、発達障害は器質的異常が原因という説が定説なのです。線維筋痛症も同様です。

 線維筋痛症は身体表現性障害に含まれるという説があります。精神科医、特に日本の精神科医にはそう考えている医師がいます。「線維筋痛症は身体表現性障害と考えている医師は一人もいない。」というつもりはありません。しかし、それは日本を除く先進国では少数派の意見です。また、日本では線維筋痛症はリウマチ疾患や膠原病っぽくなっています。日本線維筋痛症学会の中枢にいる医師の専門がリウマチや膠原病である頻度が高いからです。世界標準の線維筋痛症が日本に広まることを願っています。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-08 10:05 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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