腰部交感神経破壊術の合併症


30歳の患者がアキレス腱断裂の手術後1年半後に右足のCRPSの他覚所見と自覚症状がすべてそろい痛み部門に紹介された。現在の治療では痛みの改善が不十分であったため入院治療が必要であり、右下腿内側遠位部に強いアロジニアと右足に加重をかけにくい状態。CTガイドの右L3腰部交感神経ブロック (Bupivacaine 0.5%, 4 mL)を行うと皮膚温はブロック前の21° C からブロック後約5時間で> 34° Cになる。患者は著しい痛みの軽減を経験し, それはsympathetically maintained painであることを示唆する。そのため, 5日後に同じレベルでCTガイドの腰部交感神経破壊術を行うと, 右足の皮膚温は著しく増加し彼の痛みは8時間後には術前NRS 7から術後 NRS 4にわずかに減少 (NRS, 0 = no pain, 10 = strongest pain imaginable)。かなりの痛みの再発が起こり右足への荷重が減ったために、8か月後には再度入院が必要になる。L4レベルのCTガイドの腰部交感神経破壊術を右側で繰り返すと有意な皮膚温の上昇を含んで成功した。手術8時間後に陰部大腿神経の一時的な過敏にもかかわらず, 遅発性外側大腿皮神経の過敏が起こった。低用量96%エタノールによるCTガイド下の化学的交感神経破壊術後の長期間持続する外側大腿皮神経の障害-今日まで文献では記載されていない合併症である。これは恐らく、正しい針の位置と造影剤の広がりにもかかわらず腰筋に沿って神経破壊薬が広く広がったことによると思われる。この神経の障害の進行は少量のエタノール(2 mL)を注射した後でも遅延したかも。
Pain Physician. 2013 Jul-Aug;16(4):391-7.
Permanent lesion of the lateral femoral cutaneous nerve after low-volume ethanol 96%application on the lumbar sympathetic chain.
Pennekamp W, Krumova EK, Feigl GP, Frombach E, Nicolas V, Schwarzer A, Maier C.
Department for Diagnostic and Interventional Radiology and Nuclear Medicine, Berufsgenossenschaftliches Universitatsklinikum Bergmannsheil GmbH, Ruhr-University Bochum, Germany.
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by fibromyalgia11 | 2013-07-28 20:50 | 複合性局所疼痛症候群
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