原因不明の痛みにおいて正しい診断、原因究明は不要

 
 医学的に説明のできない痛みや症状はmedically unexplained painあるいはmedically unexplained symptomsと言われている。線維筋痛症やその不完全型が該当する。線維筋痛症の原因は不明であるが、脳の機能障害という説が世界の定説である。脳の機能障害といっても器質的障害なのかもしれないが、現時点での医学レベルでは判別不能である。
 医師は正しい診断を行い、それに基づいて治療を行うように訓練されている。そのため、原因がわからないと治療がないということが起こる。世界では常識の線維筋痛症を知らないことが問題なのであるが、「医師は正しい診断を行い、それに基づいて治療を行う」を守っていることにも問題がある。原因不明の痛みには線維筋痛症の治療をすればよいのである。現時点の医学レベルでは原因不明の痛みに対しては線維筋痛症の治療を行うことが最も治療成績をよくする。
 臨床とは疾患の原因を突き止める場ではない。症状が軽減すればよいのである。ただし、心筋梗塞や痛みのある癌で痛みのみをなくすことは有害な治療である。しかし。原因不明の痛みでは直接生命を脅かすことはない。痛みさえ取れれば(軽減すれば)それでよいのである。しかし、医師や少なくない患者さんの中には、痛みの軽減より痛みの原因究明を優先する人がいる。臨床とは何が目的であるのかを確認した方がよい。もちろん、正しい診断ができる場合にはそれが望ましい。しかし、診断不能の場合、治療不能とする診療は間違っている。正しい治療ができる医療機関を紹介するか、症状をよくする治療を行うべきである。
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by fibromyalgia11 | 2013-09-01 12:59 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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