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非ステロイド性抗炎症薬と無症候性胃潰瘍


方法:Korean National Health Insurance Corporationの健康検査プログラムのためにMyongji Hospitalを受診した成人。医療情報と胃十二指腸症状を調べるためにアンケートをとる。結果:2005年5月から2009年3月まで, 5459人が参加したが 299人は除外。5160人中, 3144 (60.9%)には症状がなく 424人 (8.2%)には消化管潰瘍があった。症状のない3144人の中で, NSAID内服者の消化管潰瘍のオッズ比は1.4 [95% confidence interval (CI): 0.7-2.6, p = 0.339]。消化管潰瘍のある424人中, 247 (58.3%)人には症状なし。NSAID使用の割合は低い (4.9% vs. 14.7%)。無症状の胃潰瘍患者は症状のある胃潰瘍患者と比較すると、潰瘍の大きさが小さく、治癒期の頻度が高い。424人の胃潰瘍患者を多変量解析をすると、無症状の消化管潰瘍に対するNSAID内服患者のオッズ比は 0.249 (95%CI: 0.115-0.536, p < 0.05)。284人の胃潰瘍患者のサブグループ解析では, 無症状の消化管潰瘍に対するNSAID内服患者のオッズ比は0.263 (95% CI: 0.105-0.657, p = 0.004).まとめ: NSAID は無症状の胃潰瘍患者とは逆の関連があるが, 十二指腸潰瘍患者の胃十二指腸症状とは関連がない。NSAIDは症状を隠すというよりも胃十二指腸症状と関連するのかもしれない、少なくとも胃潰瘍患者においては。
Scand J Gastroenterol. 2013 Sep 26. [Epub ahead of print]
NSAID is inversely associated with asymptomatic gastric ulcer: Local health examination data from the Korean National Health Insurance Corporation.
Kim HM, Cho JH, Choi JY, Chun SW, Kim YJ, Cho HG, Song SY, Han KJ.
Division of Gastroenterology, Department of Internal Medicine, Myongji Hospital, Kwandong University College of Medicine , Goyang , Republic of Korea.

by fibromyalgia11 | 2013-10-12 13:26 | アセトアミノフェン、NSAID
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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