妊婦にアセトアミノフェンを投与すると3歳時のコミュニケーション能力、運動機能が低下する



方法:1999年と2008年の間のノルウェーの全妊娠女性を前向きNorwegian Mother and Child Cohort Studyに含める。母親はparacetamol を使用したかどうかを妊娠17週と30週および分娩後6か月で報告するように依頼された。2011年5月までに3年間の経過観察をした母親の子供48 631人のデータを用いた。家族や遺伝的な要因で補正した2919人の同性の兄弟のペアのデータを用いた。熱性疾患, 感染症および妊娠中の併用薬を含む多くの要因で補正して一般化線形回帰を用いて、胎児期にparacetamolに暴露されたことに基づいて精神運動発達(コミュニケーション, 微細なおよび粗大な運動発達),外面化および内面化行動問題, および気質 (情動性, 活動性, 社交性および内気)のモデルを作る。結果:兄弟を対象にした解析によると28日を超えて胎児期に paracetamol に暴露された子供は3歳時での粗大運動の発達 [β 0.24, 95% confidence interval (CI) 0.12-0.51], コミニュケーション (β 0.20, 95% CI 0.01-0.39), 外面化行動 (β 0.28, 95% CI 0.15-0.42), 内面化行動(β 0.14, 95% CI 0.01-0.28), および高い活動レベル (β 0.24, 95% CI 0.11-0.38)が悪い。胎児期に短期間(1-27日)paracetamolにさらされた子供も粗大運動の結果が悪いが(β 0.10, 95% CI 0.02-0.19), その影響は長期使用よりも少ない。Ibuprofenへの暴露は神経発達の結果には関連せず。まとめ:妊娠中にparacetamolの長期間暴露された子供は3歳時での発達がかなり悪い。

Int J Epidemiol. 2013 Oct 24. [Epub ahead of print]
Prenatal paracetamol exposure and child neurodevelopment: a sibling-controlled cohort study.
Brandlistuen RE, Ystrom E, Nulman I, Koren G, Nordeng H.
School of Pharmacy, University of Oslo, Oslo, Norway, Division of Mental Health, Norwegian Institute of Public Health, Oslo, Norway and Department of Pediatrics, Hospital for Sick Children, University of Toronto, Toronto, Canada.

妊婦や新生児にアセトアミノフェンを使用すると自閉症になりやすいという別の論文とほぼ同等の論文です。イブプロフェンはNSAIDであるため、それによる副作用があります。どうすればよいのでしょうか。代替薬はないと思います。大変なことです。妊婦の発熱時にはアセトアミノフェンに代わる薬はありません。発熱を放置することは胎児へも影響があるかもしれません。発熱は頻繁には起こらないため、ある程度の危険性を覚悟で内服せざるを得ないかもしれません。
 問題は痛みです。特に慢性痛です。長期間内服する妊婦さんもいます。ロキソニンなどのNSAID内服は論外です。神経障害性疼痛の場合にはノイロトロピンに代えることが選択肢の一つです。ノイロトロピンは胎児に安全かどうかという問題があります。安全であるという論文も危険であるという論文も現時点ではありません。成人に使用した際の副作用の少なさから、恐らく妊婦に使用しても安全であろうと私は推測しており、実際に私は妊婦にも使用しています。
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by fibromyalgia11 | 2013-11-03 01:44 | アセトアミノフェン、NSAID
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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