カテゴリ:FMの疫学( 76 )


抗リン脂質症候群に線維筋痛症は多い

・ブラジル。抗リン脂質症候群◆血栓症や流産などを引き起こす抗リン脂質抗体に関連する疾患◆【略】APS
一次性抗リン脂質症候群primary antiphospholipid syndrome (PAPS).症例対照研究には30人の PAPS 患者(the Sapporo基準)と40人の健常者. 人口動態的または臨床的データ, 薬の使用, および抗リン脂質抗体を調べた。FMはACR基準で診断. the Short Form 36 Health Survey (SF-36), Beck Depression Inventory (BDI), FIQを含む生活の質のアンケートとVASを調べた。PAPS患者と対照群の平均年齢、性別、白人の割合は同じ。平均罹病期間は5.4 ± 4.2年. PAPS 中FMの診断は5人 (16.7%) であり対照群では一人もいなかった(p = 0.012). PAPS 患者の方が広範な疼痛の割合が多く(各々53% vs. 0% , p < 0.0001),11以上の圧痛点の割合が多く (各々23% vs. 5%, p = 0.032),圧痛点の総計が多く (各々75 vs. 57, p < 0.0001) 患者一人当たりの圧痛点の数の中央値が多い(各々5 [0-18] vs. 0 [0-11], p < 0.0001). 対照群よりPAPS患者はSF-36のすべての値が低く, FIQ scoresが高く, BDI scoresが高く, BDI resultsの結果で診断された抑うつの割合が多く, VASが高い。FM を合併しないPAPSと比べてFMを合併したPAPSは人口動態的特徴や血栓症の出来事や臨床的な出来事には有意な差はなかったが、FM を合併したPAPS患者はSF-36 dimensionsが低く、FIQが高く (各々82.6 ± 9.6 vs. 33.6 ± 29.8, p < 0.0001) 、VAS scoresが高い(各々6.6 ± 2.97 vs. 3.25 ± 3.11, p = 0.03). BDI scoresは両群で同程度。
omyalgia in primary antiphospholipid syndrome.
Costa SP, Lage LV, Mota LM, de Carvalho JF.
Lupus. 2011 Aug 3. [Epub ahead of print]
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by fibromyalgia11 | 2011-08-06 21:20 | FMの疫学

国内学会と国際学会の一般演題における線維筋痛症、慢性広範痛症、複合性局所疼痛症候群の演題数の比較

日本ペインクリニック学会43、44回大会と12th 、13th World Congress on Painの一般演題における線維筋痛症、慢性広範痛症、複合性局所疼痛症候群の演題数の比較
 2010.7.21-23 松山市
 廿日市記念病院リハビリテーション科
  戸田克広 

【目的】日本と世界の学会における線維筋痛症(FM)、慢性広範痛症(CWP)の普及度を調べた。【方法】日本ペインクリニック学会43、44回大会(国内学会)と12th 、13th World Congress on Pain(国際学会)の一般演題におけるFM、CWP、複合性局所疼痛症候群(CRPS)の演題数を比較した。両学会の一般演題の演題名にFM、CWP、CRPS又は反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympathetic dystrophy)が入っている演題数を調べた。【結果】国内学会の一般演題620演題中、FMの演題は7題(1.1%)(3題が演者の演題)、CWPの演題が2題(0.3%)(2題はFMの演題と同一でありすべて演者の演題)、CRPSの演題が30題(4.8%)であった。国際学会の一般演題3309演題中、FMの演題は114題(3.4%)、CWPの演題が9題(0.3%)(2題はFMの演題と同一)、CRPSの演題が68題(2.1%)であった。【考察】FMやCWPはcentral sensitivity syndrome(中枢性過敏症候群)の典型であり、FMの有病率は約2%、FMを含むCWPの有病率は約10%と推測されている。世界におけるFMやCWPの重要性と日本での現状は両学会におけるCRPSとFM、CWPの演題数の差に反映されている。
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by fibromyalgia11 | 2011-07-23 21:51 | FMの疫学

自殺未遂

FM患者に調査票を郵送。180人から回答あり。13人(16.7%)が1-3回の自殺企図(自殺未遂)を報告。服毒自殺が自殺未遂の最も多い方法 (70%). 自殺未遂者と自殺を図ったことのない者の間では年齢、教育歴、結婚状態は関連がなかったが、就労状態では有意差あり。今回の対象者では自殺未遂者と自殺を図ったことのない者の両方で過去の論文での報告よりPlutchik's suicide scale scoresが高かった。自殺未遂者のFIQRは自殺を図ったことのない者のそれより有意に高かった。FIQRと Plutchik suicide risk scale scoresには強い相関あり。疼痛、睡眠の質が悪いこと、不安や抑うつは自殺の危険性と正の相関。
Suicide attempts and risk of suicide in patients with fibromyalgia: a survey in Spanish patients.
Calandre EP, Vilchez JS, Molina-Barea R, Tovar MI, Garcia-Leiva JM, Hidalgo J, Rodriguez-Lopez CM, Rico-Villademoros F.
Rheumatology (Oxford). 2011 Jul 12. [Epub ahead of print]
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by fibromyalgia11 | 2011-07-16 09:34 | FMの疫学

FM患者には医療費がかかる

外来リハビリ患者(骨粗しょう症、変形性関節症、腰部痛、FM)。自己申告の後ろ向き研究。直接医療費は外来医療サービス、非医療健康サービス、薬剤費、入院費。多変量解析。結果: 医学的適応(p < 0.001), 年齢(p = 0.034) the Short Form-36 (SF-36) role physicalのスケール (p < 0.001), 肉体的機能(p = 0.036), 社会的機能(p = 0.047) そして活力vitality (p = 0.005) は直接の医療の有意な予測因子, 一方FMという診断(odds ratio (OR) = 5.74, 95% CI 2.051-16.066, p = 0.001), the Short-Form 36 (SF-36) scale role physical (OR = 0.988, 95% CI 0.980-0.996, p = 0.002)および合併症(OR = 1.161, 95% CI 1.043-1.292, p = 0.006)は直接の医療費が中央値を統計的に有意に超える決定因子。
Determinants of major direct medical cost categories among patients with osteoporosis, osteoarthritis, back pain or fibromyalgia undergoing outpatient rehabilitation.
Sabariego C, Brach M, Stucki G.
J Rehabil Med. 2011 Jul;43(8):703-708.
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by fibromyalgia11 | 2011-07-08 18:46 | FMの疫学

早産は慢性広範痛症の危険因子かもしれない

前向き研究で18,558人の体重と出生時の妊娠期間を調べた。参加者を妊娠期間(満期産37weeks; 早産 <37week)と出生時体重(十分な出生体重(FBW) ⩾2.5kg; 低出生体重(LBW) 1.5-2.5kg; 超低出生体重 (VLBW) <1.5kg).で階層に分けた。結果:45歳時のアンケートでCWPがあるかどうかを8572 人で調べた。可能性のある要因で補正した。結果:満期産に比べると早期出生はCWPの危険性を高める、ただしこれは有意差はない (risk ratio 1.26, 95% confidence interval 0.95-1.67). 性別、出生時と42歳時の社会階層、出生体重で補正すると、この危険性の増加は確固たるものであるが、子供時代の行動異常や成人時の精神障害で補正すると弱化する。低出生体重はCWPの危険性の増加には関連がなかった (RR 1.01, 95%CI 0.78-1.32). 超低出生体重は有意差はなかったが危険性が増加した (RR 1.48, 0.42-5.22) 、ただしこの関連は他の因子で補正すると不十分な強さであった。
Is there an association between preterm birth or low birthweight and chronic widespread pain? Results from the 1958 Birth Cohort Study.
Littlejohn C, Pang D, Power C, Macfarlane GJ, Jones GT.
Eur J Pain. 2011 Jun 17. [Epub ahead of print]
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by fibromyalgia11 | 2011-06-25 20:48 | FMの疫学

強直性脊椎炎患者の15%が線維筋痛症を合併

改訂ニューヨーク基準で診断した71人の強直性脊椎炎(AS)患者が対象。疾患活動性(BASDAI), 機能障害(BASFI)および生活の質(ASQoL)を調べた。FMと診断された患者はFIQで評価.結果:11人がFMであるためAS患者における有病率は15%. FMは女性患者に多かった(3.8:1). ASが発生した平均年齢は27.5歳. HLA-B27抗原は大部分で陽性 (80.4%). FMを合併しないAS患者に比べてFMを合併するAS患者はBASDAI, BASFI およびASQoLが有意に高い (P < 0.01)。

[Occurrence of fibromyalgia in patients with ankylosing spondylitis.]
Azevedo VF, Paiva ED, Felippe LR, Moreira RA.
Rev Bras Reumatol. 2010 Dec;50(6):646-650. Portuguese.
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by fibromyalgia11 | 2011-06-21 01:18 | FMの疫学
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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