カテゴリ:神経障害性疼痛

  • 子供時代の認知能力は成人時の身体症状と負の相関
    [ 2013-09-16 09:01 ]
  • 痛みの大部分は神経障害性疼痛
    [ 2013-09-08 10:25 ]
  • 神経障害性疼痛を見つけ出すアンケート(LANSS、painDETECT )の無効性
    [ 2013-09-01 10:11 ]
  • 脊髄損傷後神経障害性疼痛への薬物治療(系統的総説)
    [ 2013-07-28 21:10 ]
  • リリカとメチコバールの併用は神経障害性疼痛に有効
    [ 2013-06-16 08:20 ]
  • 神経障害性疼痛においてリリカとサインバルタの併用はリリカ上限量、サインバルタ上限量より効果があるか
    [ 2013-06-09 16:51 ]
  • 一般人口における神経障害性疼痛
    [ 2013-03-16 20:16 ]
  • 地域における難治性神経障害性疼痛
    [ 2013-03-16 16:56 ]
  • Psychogenic pain alone exists in Japan
    [ 2013-03-14 22:10 ]
  • 癌患者における神経障害性疼痛治療のガイドライン
    [ 2013-02-02 16:56 ]

子供時代の認知能力は成人時の身体症状と負の相関


認知能力は子供時代の機能性身体症状(functional somatic symptoms:FSS)と負の相関。子供時代の認知能力が低いことは成人時のFSSを予測するかもしれない。方法: 1958 British birth cohortから14 068人が参加し, 認知能力を11歳時に評価。身体症状を23, 33 および42歳児に評価。自己報告のirritable bowel syndrome (IBS), chronic fatigue syndrome/myalgic encephalomyelitis (CFS/ME) およびoperationally 定義したCFS様疾患を42歳時に評価。結果: 11歳時の認知能力が低いことは23, 33 および42歳時の身体症状に関連する。性別、子供時代の内面化の問題、以前の身体症状、および同時に起こっている精神症状で補正すると、子供時代の認知能力はやはり23歳時の身体症状 (β=-0.060, 95% CI -0.081 to -0.039, p<0.01), 33 歳時の身体症状 (β = -0.031, 95% CI -0.050 to -0.011, p<0.01)と負の相関があるが, 42 歳時の身体症状とは相関せず。全般的には、子供時代の認知能力が低いこととCFS/ME, CFS様疾患およびIBSには明確な相関はない. 認知能力と23歳時の身体症状の関連は親の社会階層が低いことにより弱くなるが, 親がよい成績を期待することの主観的な指標では弱くならない。まとめ: 子供時代の認知能力が低いことは成人時の身体症状を予測するが成人時のCFS/ME, CFS様疾患および IBSを予測しない。 初期の研究では、親がよい成績を期待することは早期のFSSの発生に重要な役割を果たすが、この期待は成人時の身体症状又は機能的身体症候群には関連しないようである。
J Epidemiol Community Health. 2013 Sep 10. doi: 10.1136/jech-2013-202850. [Epub ahead of print]
The prospective association between childhood cognitive ability and somatic symptoms and syndromes in adulthood: the 1958 British birth cohort.Kingma EM, Rosmalen JG, White PD, Stansfeld SA, Clark C.
University of Groningen, University Medical Center Groningen, Department of Psychiatry, Interdisciplinary Center Psychopathology and Emotion regulation (ICPE), Groningen, The Netherlands.

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by fibromyalgia11 | 2013-09-16 09:01 | 神経障害性疼痛

痛みの大部分は神経障害性疼痛


 痛みが3か月以上持続する痛みを慢性痛と定義することが多いのです。痛みが3ヶ月未満であれば急性痛です。その診断は簡単です。
 痛みが3ヶ月も持続すれば中枢性過敏(central sensitization)が起こると私は考えています。つまり中枢性神経障害性疼痛です。
 この二つのことを総合すると慢性痛はすべて神経障害性疼痛です。正確には神経障害性疼痛単独か、神経障害性疼痛と侵害受容性疼痛の合併です。
 今まで神経障害性疼痛は痛みの中で少数派であると推測されてきました。アンケート形式で神経障害性疼痛を見つけ出す努力が行われてきました。しかし、侵害受容性疼痛との合併まで含めると痛みの大部分は神経障害性疼痛であろうと推測されます。
 つまり、神経障害性疼痛の治療薬は多くの痛みに有効なのです。痛みの中で害受容性疼痛単独を見つけ出せばよいのです。今までの診断とは全く逆です。
 
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by fibromyalgia11 | 2013-09-08 10:25 | 神経障害性疼痛

神経障害性疼痛を見つけ出すアンケート(LANSS、painDETECT )の無効性


神経障害があると推測される頚/上肢痛の患者でThe neuropathic pain special interest group (NeuPSIG) of the International Association for the Study of Painが提案した神経障害性疼痛のgrading systemを評価 (i)このgrading systemの臨床的な適用; (ii)コホート患者のNePを見つけだす上での二つのNeP アンケート (Leeds Assessment of Neuropathic Symptoms and Signs pain scale (LANSS); painDETECT questionnaire (PD-Q))の適合性および; (iii) NeuPSIG 分類系と二つのNePアンケートにおけるNePを見つけだす上での一致のレベル. 患者(N=152; 年齢52 ± 12歳; 53%は男性) はcompleted the PD-Q およびLANSSのアンケートに答え包括的な臨床検査を受けた。かなりの時間と専門的な技術は必要であるが、The NeuPSIG grading systemはこのコホート患者に適用できる。二つのアンケートは臨床的にdefinite NePに分類された患者の多くを見つけだすことはできなかった (LANSS 感度22%, 特異度88%; PD-Q 感度64%, 特異度62%)。PD-Q およびLANSSの有効性を検証した研究での感度と比べて本研究で感度が低いことは研究対象の臨床的な特徴の差を反映しているのかもしれない.頚/上肢痛患者のNeP を見つけだすLANSS およびPD-Qの 診断的な正確性は限定的。
Pain. 2013 Aug 21. pii: S0304-3959(13)00460-0. doi: 10.1016/j.pain.2013.08.018. [Epub ahead of print]
Identification of neuropathic pain in patients with neck/upper limb pain: application of a grading system and screening tools.
Tampin B, Briffa NK, Goucke R, Slater H.
School of Physiotherapy, Curtin Health Innovation Research Institute, Curtin University, Perth, Western Australia; Department of Physiotherapy, Sir Charles Gairdner Hospital, Perth, Western Australia; Department of Neurosurgery, Sir Charles Gairdner Hospital, Perth, Western Australia.

 LANSS、PainDETECTが有用ではないという論文です。3か月以上持続する痛みでは恐らく侵害受容性疼痛単独は存在しないため、その二つのアンケートは不要です。この論文ではgrading systemは有用となっていますが、頸痛や上肢痛患者で神経障害があると推測される患者に限定しているため当然といえば当然です。頸痛や上肢痛患者で神経障害はないと推測される患者を含めればgrading systemは有用とはならないと思います。
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by fibromyalgia11 | 2013-09-01 10:11 | 神経障害性疼痛

脊髄損傷後神経障害性疼痛への薬物治療(系統的総説)

 
脊髄損傷に関連した神経障害性疼痛に関する系統的総説。効果の結果は11-pointのNRSまたは100 mm VASで痛みが軽減および≥30% 又は≥50%の痛みの軽減を達成した患者の割合。結果:9つの研究は1つのpregabalin研究(n = 136)を除き100人未満の研究。NRSの結果のStandard errorsはしばしば報告されない。 偽薬に対する11-point NRSによる疼痛軽減の概算はpregabalin で-1.72, amitriptyline で-1.65、duloxetine で-1.0, levetiracetamで -1 (中央値)、gabapentin で-0.27, lamotrigine で1 (中央値), そしてdronabinol で2。偽薬に対して30%痛みが軽減するRisk ratiosはlevetiracetam で0.71、 pregabalin で2.56, そして50%の改善ではlevetiracetam で0.94、pregabalin で2.91. メタ解析の比較では偽薬に比べてpregabalinおよび tramadolは有意に副作用が多いが, 偽薬と比べても治療中断には有意差はない。
J Pain Res. 2013 Jul 11;6:539-47. doi: 10.2147/JPR.S45966. Print 2013.
Systematic review and comparison of pharmacologic therapies for neuropathic pain associated with spinal cord injury.
Snedecor SJ, Sudharshan L, Cappelleri JC, Sadosky A, Desai P, Jalundhwala YJ, Botteman M.
Pharmerit International, Bethesda, MD, USA.

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by fibromyalgia11 | 2013-07-28 21:10 | 神経障害性疼痛

リリカとメチコバールの併用は神経障害性疼痛に有効


方法: 14日間の多施設、前向き、非盲検, 単一群, 観察研究。neuropathic pain患者は75 または150 mgの徐放性のpregabalin と1500 mcg の即効性のmethylcobalamin(ビタミンB12)を内服し, それは臨床的な必要性によった。痛みの軽減と 感覚過敏, paresthesia, しびれ/うずき, 灼熱感, 筋力低下, 睡眠障害, および運動障害を含むneuropathyと関連するその他の陽性と陰性の症状のデータを集めた。痛みの強さは10点のVAS(0は無痛を示し10は過去最悪の痛み)で測定した。薬の安全性は研究期間全体で評価した。データは適切な統計方法で解析した。結果: 14日間での平均のVAS点数の減少は72.3%.平均VAS点数の減少は最初の週に有意。peripheral neuropathyの陽性症状と陰性症状は50%を超える患者で2週間以内に有意に改善。めまい(4.7%), ついで鎮静状態 (3.6%), dizziness (2.9%), 眠気(2.3%), および吐き気(2.3%) は最も多い副作用。95%を超える観察者や患者は効果と耐用性はgoodから excellentと評価。
Int J Gen Med. 2013 May 29;6:413-7. doi: 10.2147/IJGM.S45271. Print 2013.
Sustained-release pregabalin with methylcobalamin in neuropathic pain: an Indian real-life experience.
Dongre YU, Swami OC.
Unichem Laboratories Ltd, Unichem Bhavan, Mumbai, India.

 リリカだけでも有効であったのか、メチコバール併用に意味があるのかどうかは不明。
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by fibromyalgia11 | 2013-06-16 08:20 | 神経障害性疼痛

神経障害性疼痛においてリリカとサインバルタの併用はリリカ上限量、サインバルタ上限量より効果があるか



この多施設、二重盲検, parallel-group研究で標準量のduloxetine またはpregabalinに反応しない diabetic peripheral neuropathic pain患者において、両薬物の併用は各薬物のを最大推量よりも優れているかどうかを調べた。当初8週間 60 mg/day duloxetine (groups 1, 2) または300 mg/day pregabalin (groups 3, 4)を投与。その後8週間の併用療法/高用量治療を行い, 無反応者のみに120mg/day duloxetine (group 1), 60 mg/day duloxetineおよび 300 mg/day pregabalinの併用 (groups 2, 3), または600 mg/day pregabalin (group 4)投与. 一次的な結果 (併用療法/高用量治療後のBrief Pain Inventory Modified Short Form [BPI-MSF] 24時間の痛みの平均の変化) を併用療法(groups 2, 3 pooled)と単独高用量療法 (groups 1, 4 pooled)で比較した。二次的な結果には 反応率, BPI-MSF-severity items, およびduloxetineと pregabalin in BPI-MSFの痛みの平均の比較を含む。804人の患者を最初の治療で評価、そして339人に併用療法/高用量治療。BPI-MSF 平均の痛み(変化の平均:併用療法: -2.35; 単独高用量治療: -2.16; p=0.370)および二次的評価の大部分には併用療法と単独高用量療法には有意差なし,しかし併用療法の方が良好. 50反応率は併用療法で52.1%、単独高用量治療で39.3% (p=0.068)。当初の8週間の補正していない多重比較の予備解析によると、 60mg/day duloxetineの方が300mg/day pregabalinより優れていた (p<0.001)。両方の薬や組み合わせは十分に耐えられた。単独高用量療法より有意には優れてはいないが、併用療法は有効で、安全で、耐えられるとみなされる。最大投与量の半分を投与した当初の8週間の治療ではduloxetineの方が鎮痛効果が強かった。
Pain. 2013 May 31. pii: S0304-3959(13)00285-6. doi: 10.1016/j.pain.2013.05.043. [Epub ahead of print]
Duloxetine and pregabalin: High-dose monotherapy or their combination? The "COMBO-DN study" - a multinational, randomized, double-blind, parallel-group study in patients with diabetic peripheral neuropathic pain.
Tesfaye S, Wilhelm S, Lledo A, Schacht A, Tölle T, Bouhassira D, Cruccu G, Skljarevski V, Freynhagen R.
University of Sheffield, Royal Hallamshire Hospital, Sheffield, United Kingdom.
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by fibromyalgia11 | 2013-06-09 16:51 | 神経障害性疼痛

一般人口における神経障害性疼痛


5 つのUKの地域の10のgeneral practitioner practicesから無作為に選んだ1万人の成人に自己記入式のアンケートを送った。アンケートには慢性痛の同定および程度の関する質問, 痛みの原因, SF-12, EQ-5D, S-LANSS (Self-administered Leeds Assessment of Neuropathic Signs and Symptoms), PSEQ (Pain Self-Efficacy Questionnaire), neuropathic pain への投薬, および医療施設の利用を含む。international expertsのDelphi surveyによって同定された定義に基づく「難治性」の神経障害性疼痛の存在と特徴を調べた。完了したアンケートが4451人から返送され (反応率47%); 399人が"神経障害性疼痛の特徴を持った慢性痛" (S-LANSS陽性, 研究対象の8.9%); 215人 (53.9%)は 関連した既往あり("Possible neuropathic pain"); そして98人 (全慢性痛の4.5%)は少なくとも1つの神経障害性疼痛の薬 を内服("Treated possible neuropathic pain")。大部分の難治性の症例は著しく悪い身体的健康や精神的健康、痛みの自己効力感が低いこと、痛みの強さが強いこと、痛みに関連した障害、医療施設の使用頻度が高いことと関連する。
Pain. 2013 Jan 23. pii: S0304-3959(13)00004-3. doi: 10.1016/j.pain.2012.12.022. [Epub ahead of print]
Neuropathic pain in the community: More under-treated than refractory?
Torrance N, Ferguson JA, Afolabi E, Bennett MI, Serpell MG, Dunn KM, Smith BH.
Medical Research Institute, University of Dundee, Dundee, UK.
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by fibromyalgia11 | 2013-03-16 20:16 | 神経障害性疼痛 | Trackback(19)

地域における難治性神経障害性疼痛



5 つのUKの地域の10のgeneral practitioner practicesから無作為に選んだ1万人の成人に自己記入式のアンケートを送った。アンケートには慢性痛の同定および程度の関する質問, 痛みの原因, SF-12, EQ-5D, S-LANSS (Self-administered Leeds Assessment of Neuropathic Signs and Symptoms), PSEQ (Pain Self-Efficacy Questionnaire), neuropathic pain への投薬, および医療施設の利用を含む。international expertsのDelphi surveyによって同定された定義に基づく「難治性」の神経障害性疼痛の存在と特徴を調べた。完了したアンケートが4451人から返送され (反応率47%); 399人が"神経障害性疼痛の特徴を持った慢性痛" (S-LANSS陽性, 研究対象の8.9%); 215人 (53.9%)は 関連した既往あり("Possible neuropathic pain"); そして98人 (全慢性痛の4.5%)は少なくとも1つの神経障害性疼痛の薬 を内服("Treated possible neuropathic pain")。大部分の難治性の症例は著しく悪い身体的健康や精神的健康、痛みの自己効力感が低いこと、痛みの強さが強いこと、痛みに関連した障害、医療施設の使用頻度が高いことと関連する。
Pain. 2013 Jan 23. pii: S0304-3959(13)00004-3. doi: 10.1016/j.pain.2012.12.022. [Epub ahead of print]
Neuropathic pain in the community: More under-treated than refractory?
Torrance N, Ferguson JA, Afolabi E, Bennett MI, Serpell MG, Dunn KM, Smith BH.
Medical Research Institute, University of Dundee, Dundee, UK. Electronic address:
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by fibromyalgia11 | 2013-03-16 16:56 | 神経障害性疼痛 | Trackback(11)

Psychogenic pain alone exists in Japan

In Japan, besed on etiology of pain, pain is usually classified into nociceptive pain, neuropathic pain, and psychogenic pain. However, besed on etiology of pain, pain is usually classified into nociceptive pain and neuropathic pain in many countries except Japan. Japanese pain medicine is different from internationl standard medicine. Many patients with fibromyalgia or incomplete form of fibromyalgia are diagnosed with psychogenic pain and they cannot undergo a proper treatment. In Japan, patients with fibromyalgia or incomplete form of fibromyalgia suffer from the disorder and birthplace.
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by fibromyalgia11 | 2013-03-14 22:10 | 神経障害性疼痛 | Trackback

癌患者における神経障害性疼痛治療のガイドライン


 ヨーロッパの癌患者の神経障害性疼痛の9つのClinical practice guidelines (CPGs)を比較。: すべてのCPGsにおいて, amitriptylinが第一選択。6つのガイドラインではgabapentinoidsも推薦。
Pain Pract. 2013 Jan 30. doi: 10.1111/papr.12036. [Epub ahead of print]
Treatment for Neuropathic Pain in Patients with Cancer: Comparative Analysis of Recommendations in National Clinical Practice Guidelines from European Countries.
Piano V, Verhagen S, Schalkwijk A, Hekster Y, Kress H, Lanteri-Minet M, Burgers J, Treede RD, Engels Y, Vissers K.
Department of Anesthesiology, Pain and Palliative Medicine, Radboud University Nijmegen Medical Centre, Nijmegen, The Netherlands; Department of Pain and Palliative Care, Nice University Medical Centre, Nice, France.


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by fibromyalgia11 | 2013-02-02 16:56 | 神経障害性疼痛 | Trackback
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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