カテゴリ:FMの治療総論( 39 )


線維筋痛症の経時的変化

方法:前向き観察研究。登録時 (Baseline) および経過観察時(2年後), 同意を得た患者でCWPを調べ、FMの状態を調べるために医師を受診し、疼痛、睡眠、機能、健康状態、生産性、投薬、医療財源の利用を評価するオンラインのアンケートを完了。結果:76人のFM患者が両時点で参加(ベースライン時: 86.8%が白人, 89.5%が女性,平均年齢50.9,そしてFMの平均罹病期間4.1). 医師を受診した際の圧痛点の平均は各々、14.1および13.5; 11人の患者は経過観察時に CWPではなかった. 大部分の患者は痛みのために薬を使用(ベースライン時59.2%,経過観察時62.0%). 経過観察時の最も多い薬の種類はopioids (32.4%), SSRIs(16.9%), およびtramadol(14.1%). FMの症状(modifiedAmerican College of Rheumatology 2010基準:18.4から16.9へ変化; P=0.004), 痛みによる機能障害(Brief PainInventory-Short Form: 5.9 to 5.3; P=0.013), および睡眠(Medical Outcomes Study-Sleep Scale: 58.3 to52.7; P=0.004) は継時的に有意に変化した. 痛みが2点以上改善した患者 (14.5%)は痛みによる機能障害(6.8 to 3.4;P=0.001) および睡眠(62.4 to51.0; P=0.061)が大きく変化した。まとめ:FM患者は両方の時点で負担のレベルが高く、継時的に有意な変化は少ない。結果は患者により異なり、痛みの改善が大きい患者で良好。

Open Rheumatol J. 2016 Nov30;10:109-121. doi: 10.2174/1874312901610010109. eCollection 2016.

Fibromyalgia OutcomesOver Time: Results from a Prospective Observational Study in the United States.

SchaeferCP1, Adams EH1, Udall M2, MastersET2, Mann RM3, Daniel SR4, McElroyHJ5, CappelleriJC6, Clair AG2, Hopps M2, Staud R7, Mease P8, SilvermanSL9.

  • 1Covance Market Access Services Inc., Gaithersburg, MD, USA.
  • 2Pfizer Inc., New York, NY, USA.
  • 3Covance Market Access Services Inc., San Diego, CA, USA.
  • 4Covance Market Access Services Inc., Conshohocken, PA, USA.
  • 5Covance (Asia) Pte Ltd., Singapore.
  • 6Pfizer Inc., Groton, CT, USA.
  • 7University of Florida, Gainesville, FL, USA.
  • 8Swedish Medical Center and University of Washington, Seattle, WA, USA.
  • 9Cedars-Sinai Medical Center, Los Angeles, CA, USA.

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by fibromyalgia11 | 2017-01-18 18:50 | FMの治療総論

線維筋痛症の経時的変化

方法:前向き観察研究。登録時 (Baseline) および経過観察時(2年後), 同意を得た患者でCWPを調べ、FMの状態を調べるために医師を受診し、疼痛、睡眠、機能、健康状態、生産性、投薬、医療財源の利用を評価するオンラインのアンケートを完了。結果:76人のFM患者が両時点で参加(ベースライン時: 86.8%が白人, 89.5%が女性,平均年齢50.9,そしてFMの平均罹病期間4.1). 医師を受診した際の圧痛点の平均は各々、14.1および13.5; 11人の患者は経過観察時に CWPではなかった. 大部分の患者は痛みのために薬を使用(ベースライン時59.2%,経過観察時62.0%). 経過観察時の最も多い薬の種類はopioids (32.4%), SSRIs(16.9%), およびtramadol(14.1%). FMの症状(modifiedAmerican College of Rheumatology 2010基準:18.4から16.9へ変化; P=0.004), 痛みによる機能障害(Brief PainInventory-Short Form: 5.9 to 5.3; P=0.013), および睡眠(Medical Outcomes Study-Sleep Scale: 58.3 to52.7; P=0.004) は継時的に有意に変化した. 痛みが2点以上改善した患者 (14.5%)は痛みによる機能障害(6.8 to 3.4;P=0.001) および睡眠(62.4 to51.0; P=0.061)が大きく変化した。まとめ:FM患者は両方の時点で負担のレベルが高く、継時的に有意な変化は少ない。結果は患者により異なり、痛みの改善が大きい患者で良好。

Open Rheumatol J. 2016 Nov30;10:109-121. doi: 10.2174/1874312901610010109. eCollection 2016.

Fibromyalgia OutcomesOver Time: Results from a Prospective Observational Study in the United States.

SchaeferCP1, Adams EH1, Udall M2, MastersET2, Mann RM3, Daniel SR4, McElroyHJ5, CappelleriJC6, Clair AG2, Hopps M2, Staud R7, Mease P8, SilvermanSL9.

  • 1Covance Market Access Services Inc., Gaithersburg, MD, USA.
  • 2Pfizer Inc., New York, NY, USA.
  • 3Covance Market Access Services Inc., San Diego, CA, USA.
  • 4Covance Market Access Services Inc., Conshohocken, PA, USA.
  • 5Covance (Asia) Pte Ltd., Singapore.
  • 6Pfizer Inc., Groton, CT, USA.
  • 7University of Florida, Gainesville, FL, USA.
  • 8Swedish Medical Center and University of Washington, Seattle, WA, USA.
  • 9Cedars-Sinai Medical Center, Los Angeles, CA, USA.

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by fibromyalgia11 | 2017-01-18 18:50 | FMの治療総論

線維筋痛症の経時的変化

方法:前向き観察研究。登録時 (Baseline) および経過観察時(2年後), 同意を得た患者でCWPを調べ、FMの状態を調べるために医師を受診し、疼痛、睡眠、機能、健康状態、生産性、投薬、医療財源の利用を評価するオンラインのアンケートを完了。結果:76人のFM患者が両時点で参加(ベースライン時: 86.8%が白人, 89.5%が女性,平均年齢50.9,そしてFMの平均罹病期間4.1). 医師を受診した際の圧痛点の平均は各々、14.1および13.5; 11人の患者は経過観察時に CWPではなかった. 大部分の患者は痛みのために薬を使用(ベースライン時59.2%,経過観察時62.0%). 経過観察時の最も多い薬の種類はopioids (32.4%), SSRIs(16.9%), およびtramadol(14.1%). FMの症状(modifiedAmerican College of Rheumatology 2010基準:18.4から16.9へ変化; P=0.004), 痛みによる機能障害(Brief PainInventory-Short Form: 5.9 to 5.3; P=0.013), および睡眠(Medical Outcomes Study-Sleep Scale: 58.3 to52.7; P=0.004) は継時的に有意に変化した. 痛みが2点以上改善した患者 (14.5%)は痛みによる機能障害(6.8 to 3.4;P=0.001) および睡眠(62.4 to51.0; P=0.061)が大きく変化した。まとめ:FM患者は両方の時点で負担のレベルが高く、継時的に有意な変化は少ない。結果は患者により異なり、痛みの改善が大きい患者で良好。

Open Rheumatol J. 2016 Nov30;10:109-121. doi: 10.2174/1874312901610010109. eCollection 2016.

Fibromyalgia OutcomesOver Time: Results from a Prospective Observational Study in the United States.

SchaeferCP1, Adams EH1, Udall M2, MastersET2, Mann RM3, Daniel SR4, McElroyHJ5, CappelleriJC6, Clair AG2, Hopps M2, Staud R7, Mease P8, SilvermanSL9.

  • 1Covance Market Access Services Inc., Gaithersburg, MD, USA.
  • 2Pfizer Inc., New York, NY, USA.
  • 3Covance Market Access Services Inc., San Diego, CA, USA.
  • 4Covance Market Access Services Inc., Conshohocken, PA, USA.
  • 5Covance (Asia) Pte Ltd., Singapore.
  • 6Pfizer Inc., Groton, CT, USA.
  • 7University of Florida, Gainesville, FL, USA.
  • 8Swedish Medical Center and University of Washington, Seattle, WA, USA.
  • 9Cedars-Sinai Medical Center, Los Angeles, CA, USA.

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by fibromyalgia11 | 2017-01-18 18:49 | FMの治療総論

線維筋痛症に対する治療の各国のガイドラインの差

FM患者の対処のための、職能団体が出版したいくつかの最近のエビデンスに基づいたガイドラインの推奨と方法論を比較した: 1.American Pain Society (APS) (2005) 2. Associationof the Scientific Medical Societies in Germany (AWMF) (2012) 3. Canadian Pain Society (CPS, 2013), - Also used in United Kingdomand 4. European League Against Rheumatism (EULAR) (2016)。各ガイドラインはエビデンスレベルが最も高い系統的総説とメタ解析を用いており, APS, CPS,および AWMFは個々の無作為振り分け臨床研究(randomized clinical trialsRCT)を含んだ.The APS, CPS, およびAWMFは、有酸素運動, CBT, amitriptyline, および組み合わせ治療の推奨を最も高いランクに割り当てた。これに対して、the 2008EULARガイドラインは薬物治療を推奨していたが、最も最近のEULARガイドラインは、訓練を最も高いレベルに割り当てた。4つのガイドラインの間には薬物治療の推奨にいくつかの一致があるが、APS, CPS, およびAWMFのガイドラインはCBTおよび組み合わせ治療により高いランクを与えた。 ガイドライン間の不一致は研究に含めるために用いた基準, 用いた結果の計測, 重み付け法および調査委員会の構成である. 矛盾を一致させるためにガイドラインのコンセンサスが必要である。

J Pain. 2016 Dec 26. pii:S1526-5900(16)30364-9. doi: 10.1016/j.jpain.2016.12.006. [Epub ahead of print]

Evidenced-Based Guidelines on the Treatment of Fibromyalgia Patients- Are They Consistent and If Not,Why Not? Have effective psychological treatments been overlooked?

Thieme K1, Mathys M2, Turk DC3.

  • 1Institute of Medical Psychology at Philipps University Marburg, Germany. Electronic address: kati.thieme@uni-marburg.de.
  • 2Institute of Medical Psychology at Philipps University Marburg, Germany.
  • 3Department of Anesthesiology and Pain Medicine, University of Washington, Seattle, USA.


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by fibromyalgia11 | 2017-01-02 14:29 | FMの治療総論

線維筋痛症における症状軽減の領域の問題


6つの主要なFM症状の領域のうちの少なくとも2つを評価した論文 – 痛み、睡眠障害、疲労、情動症状(抑うつ/不安)、機能障害と認知障害―を解析のため選択。s薬物治療の研究 (n = 21)は主に少数の領域のみを取扱い、大部分は痛み。研究の質は良好であるが、多くの主要なFM 症状を同時に前向きに研究していない。Amitriptylineのみが3つの主要なFMの症状に有意な効果があるが, 多くの副作用があり早期に速成耐性になりやすい。非薬物療法の研究(n = 64)は研究の質が悪いが、しばしば多次元の目標。プール治療は5つの領域で有意な効果を示し,反復経頭蓋磁気刺激は4つの領域, 温泉治療は3つの領域、運動訓練、認知行動療法、およびマッサージは2つの領域。
Eur J Pain. 2014 Sep;18(8):1067-80. doi: 10.1002/ejp.564.
More ubiquitous effects from non-pharmacologic than from pharmacologic treatments for fibromyalgia syndrome: A meta-analysis examining six core symptoms.
Perrot S1, Russell IJ.
•1Service de Médecine Interne et Thérapeutique, Hôtel Dieu, Paris Descartes University, INSERM U 987, France. serge.perrot@htd.aphp.fr
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by fibromyalgia11 | 2014-08-24 11:46 | FMの治療総論

アメリカの線維筋痛症患者は推奨されている治療を受けていない


地域に基づいた高齢FM患者の治療。方法:アメリカのアリゾナ州のSun CityのBanner Sun Health Research Instituteで 51人の FM 患者(範囲 55-95 歳) および81人の対照者 (58-95歳) の縦断観察研究が行われた. 6年間のSerial history と検査データを得た。FMのデータは医療記録、投薬、理学検査、圧痛点の検査、神経心理的検査、睡眠と痛みの評価、FIQの the Physical Function Subscaleおよび抑うつとその他の精神的な症状や認知障害、機能障害を評価するその他の標準的な指標。結果:身体活動、睡眠、および気分を障害する痛みとこわばりは対象者の80%以上で報告。時間経過とともに、痛みは身体の多くの場所に広がる。半分以上の患者はNSAIDsで治療され,1/4は opioidsで治療され,1/4はエストロゲンで治療された。SNRIやプレガバリンで治療を受けた患者はほとんどいなかった。考察:推奨されている治療は行われていないか耐えられない。
Aging Clin Exp Res. 2014 May 25. [Epub ahead of print]
Characterization of fibromyalgia symptoms in patients 55-95 years old: a longitudinal study showing symptom persistence with suboptimal treatment.1請求
Jacobson SA1, Simpson RG, Lubahn C, Hu C, Belden CM, Davis KJ, Nicholson LR, Long KE, Osredkar T, Lorton D.
•1Banner Sun Health Research Institute, 10515 W Santa Fe Dr, Sun City, AZ, 85351, USA, Sandra.Jacobson@bannerhealth.com.
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by fibromyalgia11 | 2014-06-01 22:02 | FMの治療総論

線維筋痛症の治療成績


方法: 1,700人のFM患者の治療前、治療後1, 3, 6, and 12か月後のデータ。Repeated measures and Poisson regression modelsにより、pregabalin (214, 12.6%), duloxetine (264, 15.5%), milnacipran (134, 7.9%), またはtricyclic antidepressants (66, 3.9%)で開始した患者の人口動態的データ, 臨床症状や健康状態 (Brief Pain Inventory severity and interference, Sheehan Disability Scale, Fibromyalgia Impact Questionnaire), 満足度, および経済的な要因を評価。propensity-matched cohortsを用いて感度解析を行った。結果: FMの薬一つで開始した患者145人中, 75%以上は各評価時でFMの薬二つ以上を内服。全般的には, 患者は4つの健康評価で改善しており, 薬による差はほとんどない。治療前, 患者は年間で平均20.3回外来受診, 27.7日労働損失, そして32.6日無料の介護者の世話を受けていた。duloxetine and milnacipran (vs pregabalin or tricyclic antidepressant) コホートは12か月の研究中外来受診が少なかった。患者は全般的な治療やFMの投薬に各々46.0% and 42.8%の人が満足していた。
Pain Med. 2013 Jun 11. doi: 10.1111/pme.12168. [Epub ahead of print]
Longitudinal Observation of Treatment Patterns and Outcomes for Patients with Fibromyalgia: 12-Month Findings from the REFLECTIONS Study.
Robinson RL, Kroenke K, Williams DA, Mease P, Chen Y, Faries D, Peng X, Hann D, Wohlreich M, McCarberg B.
Eli Lilly and Company, Indianapolis, Indiana.

イーライリリー(duloxetineを販売している製薬会社)の論文である点には注意が必要。
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by fibromyalgia11 | 2013-06-16 08:36 | FMの治療総論

禁煙でうつ症状が悪化する線維筋痛症患者は禁煙すべきか


 線維筋痛症(FM)には喫煙は有害です。喫煙者は非喫煙者よりもFMになりやすいという報告や、FM患者の中で喫煙者は非喫煙者より症状が強いという報告が多数あります。ほぼ間違いなく喫煙はFMには有害です。しかし、FM患者の中で喫煙を継続した患者と禁煙した患者の治療成績に差があるかどうかの報告はありません。私の経験では喫煙を継続した人の治療成績は、禁煙した人の治療成績よりもかなり悪いのです。というより、喫煙を継続するとほとんど症状が軽減しないどころか、現状維持が困難なのです。喫煙をしたままでは痛みは絶対に改善しないとは言いませんが、治療成績はかなり悪くなると言わざるを得ません。
 そのため、FMやその不完全型の患者さんには禁煙を勧めています。その結果、多くの人は禁煙をして治療を受けるようになりました。しかし、一部の患者さんは喫煙を継続し、受診しなくなるようです。その中で、うつ病を合併している場合に問題が起こります。禁煙をすると抑うつ症状が悪化する人がいます。健常な人でも禁煙をするとイライラが生じたり、不安が生じるようです。うつ病の人が禁煙をしてうつ病が悪化すると精神科医は喫煙を勧めるようです。恐らく3か月も禁煙すれば症状は落ち着くのですが、その間のつらさを我慢できないようです。
 問題は症状の強いFM患者がうつ病を合併しており、禁煙するとうつ病が悪化する場合です。喫煙を勧めるべきでしょうか。禁煙を勧めるべきでしょうか。
 禁煙によりうつ状態が悪化して自殺する可能性はゼロではありません。しかし、それでも禁煙をした方がよいと私は考えています。2か月程度の短期間であれば自殺の危険性は禁煙した方が高いと考えています。しかし、20年程度の長い期間を考えれば、禁煙した方が自殺の危険性は低いと考えています。喫煙のままでは痛みが軽減する確率が低いのです。痛みが持続すれば自殺の危険性は高くなります。また喫煙は抑うつの危険因子でもります。20年程度の長期間を考えれば禁煙の方が自殺の危険性は少ないと思います。さらに、発癌性などを含めれば一時的に自殺の危険性が高くなっても禁煙する方が望ましいと思います。
 しかし、一部の精神科医は、「禁煙でうつ病が悪化するのであれば喫煙した方がよい。」という意見を患者さんに話します。私は、これらの事実および推測を患者さんに話して喫煙、禁煙を患者さん自身に選択してもらっています。喫煙を促す発言は少なくとも控えた方がよいと思います。喫煙、禁煙の長所短所を患者さんに話して、患者さんに選択してもらうことがよいと考えています。患者さんが喫煙を継続しても私は全力で治療をします。ただし、その結果は前述のように惨憺たるものですが。
 禁煙失敗の多くは1か月以内で起こります。その間の苦しみは、その後の長い人生の苦しみの総和よりは遥かに少ないと私は考えています。

 禁煙の長所
①20年、30年という長い目で見れば恐らく痛みは軽減する。
②癌や脳卒中などの疾患になる危険性が減る。
③20年、30年という長い目で見れば恐らく自殺の危険性は減る。
 禁煙の短所
①1か月程度は、いらいら、不安、抑うつ、痛みなどの症状は悪化する。
②当初の2,3か月は自殺の危険性が少し高くなるかもしれない。
③禁煙を試みて失敗した場合、何の利益もなく、かえって有害。

 「うつ病がよくなってから禁煙しましょう。」という提案をする医師がいます。2,3か月でうつ病がよくなるのであればその提案は妥当です。しかし、うつ病は場合によっては生涯持続します。
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by fibromyalgia11 | 2012-11-08 18:22 | FMの治療総論

線維筋痛症の薬物治療、非薬物治療

102の研究、14;982人の患者、8つの治療方法(TCA, SSRI、SNRIs、the gamma-amino butyric acid analogueであるpregabalin, 有酸素運動, 温泉治療, CBT, 組み合わせ治療)を含む。大部分の研究は小規模であり研究の質が悪く、不均質であり不一致である。一群が100人以上の研究に限定すると、不均質の程度は低く偽薬と比較するとSNRIs とpregabalinは統計的に有意に有効であるが、 それは小さく臨床的には関連がない。非薬物治療においてはひとつの大規模なCBTの研究のみが有効である。一群あたり50人以上の中規模の研究においては、対照群に比べて組み合わせ治療が小さいが中等度の有効性があり、ついで有酸素運動とCBT.まとめ:FMSにおいては薬物治療の有効性は疑問であり、非薬物治療の有効性は限られている。薬物治療としてはpregabalinまたはSNRIs、非薬物治療としては組み合わせ治療、有酸素運動、CBTの併用がFMSの治療としては最も有効のようである。

Comparative efficacy of pharmacological and non-pharmacological interventions in fibromyalgia syndrome: network meta-analysis.Nüesch E, Häuser W, Bernardy K, Barth J, Jüni P.
Ann Rheum Dis. 2012 Jun 27. [Epub ahead of print]
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by fibromyalgia11 | 2012-06-30 15:47 | FMの治療総論

線維筋痛症の多くの治療は有効時間のみ有効

 線維筋痛症に有効という治療の多くは各治療の有効時間のみの有効性しかありません。鍼、マッサージ、整体、交感神経ブロック、トリガーポイントブロックなどです。何度繰り返しても一時的な鎮痛効果のみで永続的な鎮痛が得られない場合もあります。その場合にはそれを認識する必要があります。つまり生涯その治療を受ける必要があるということです。トリガーポイントブロックや交感神経ブロックを生涯受けることは有害です。鍼、マッサージ、整体を生涯受けるのであれば費用を計算する必要があります。交感神経ブロック、トリガーポイントブロックには線維筋痛症に有効という長期間の研究は私が知る限りありません。
 私が治療の中心としている薬物治療においても多くの場合、有効時間のみの有効性しかありません。薬を中止しても痛みが出ない状態になる、つまり治癒する人は、線維筋痛症では1割以下です。つまり、9割以上の線維筋痛症患者さんは生涯投薬が必要になります。薬物治療の場合毎日内服可能である点は有利です。また、鍼、マッサージ、整体よりは安価である場合が多いのです。
 線維筋痛症にまでなると、治癒しないまでも薬を飲み続けていれば自覚的な痛みが50%以上軽減すれば治療が上手くいったと見なした方がよいと思います。
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by fibromyalgia11 | 2012-03-13 21:45 | FMの治療総論
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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