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線維筋痛症を抜きにした腰痛の議論はナンセンス

 テレビや学会で腰痛を専門家が語る場面をしばしば見受けます。線維筋痛症の概念を全く知らず、腰痛の原因はほとんどすべて腰に存在するという前提の話は論外です。中には線維筋痛症に近い疑念を述べる専門家もいますがそれでは不十分です。自分たちのデータのみで線維筋痛症に近い概念を語っても不十分です。線維筋痛症を知らなければそれよりも広い概念であり患者数の多い慢性広範痛症や慢性局所痛症は当然知りません。ましてや中枢性過敏症候群は全く知りません。「腰痛にはストレスが関与している。」では不十分です。日本以外の先進国では線維筋痛症は常識です。つまり、日本以外の先進国からは線維筋痛症に関する膨大な数の英語論文が出ています。つまり、膨大な情報の蓄積が線維筋痛症において行われています。日本の医師が束になってかかってもその情報量には敵いません。医師の人口が違いすぎます。ましてや自分の医療機関で得られた情報のみでは、線維筋痛症の情報の足元にも及びません。全世界の英語で書かれた腰痛の論文を集めればある程度の情報量にはなりますが、線維筋痛症の情報量の方が多いと思います。
 日本における腰痛の専門家は線維筋痛症を認めて、英語論文により蓄積された膨大な情報を患者さんのために役立だてて欲しいと思います。
 脊椎の手術の専門家のなかには、線維筋痛症をインチキ扱いする人が少なくありません。
手術の専門家であることは事実ですが、線維筋痛症をインチキ扱いして腰痛の専門家であることには無理があります。
 がんばれ、腰痛の専門家。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-30 22:06 | FMの雑感

ヘルニアとヘルニア症の違い

 腰部脊柱管狭窄と腰部脊柱管狭窄症は異なります。腰部脊柱管狭窄は画像上の狭窄であり、それが症状の原因となっているかどうかは問題にされません。一方、腰部脊柱管狭窄症は画像上の腰部脊柱管狭窄が原因により症状(痛み、しびれ、一定の距離を歩くと痛みやしびれのために歩行不能になること)がでた場合です。腰部脊柱管狭窄も腰部脊柱管狭窄症も一般的に使用されている言葉です。
 同様に、ヘルニアとヘルニア症を区別すべきです。ヘルニアは画像上の椎間板の膨隆であり、それが症状の原因になっているかどうかは問題にされません。一方、ヘルニア症は画像上のヘルニアが原因で痛みやしびれなどの症状がでた場合です。大変不幸なことにヘルニア症という言葉は存在しません。そのため、ここで定義したヘルニアもヘルニア症も、両方ともヘルニアというのです。
 ヘルニアが原因ではない痛みやしびれを論じる際に大混乱が起こっています。私はヘルニア症という用語を新しく作り用いるべきと思います。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-30 20:19 | その他の疼痛

診断のみを希望する患者さん

 線維筋痛症患者さんの中には診断のみを希望し、治療を希望しない人がいます。遠方(兵庫県以東や福岡県以南、四国)に住む患者さんでは診断のみを希望する人の割合が高くなります。遠方の患者さんでは通院は困難です。その場合には、「私の書いた本(線維筋痛症がわかる本)を医師に見せて、その通りに治療してもらえるように頼んでください。」とお話しています。内科医や整形外科医であればその本を読めばすぐに線維筋痛症の治療ができるようになっています。私はいつの間にか線維筋痛症を専門にするようになりましたが、当初は少数の論文を読んだのみで見よう見まねで診断を行ったのです。当時は現在ほど有効な薬も多くはありませんでした。その本を読めば、私が2004年に線維筋痛症の診療を開始した際よりは豊富な知識を得ることができます。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-28 20:12 | FMの雑感

医師に言うべきことは患者さんの医学理論ではなく症状

 患者さんが医師に言うべきことは自分自身の症状であって、患者さんが考えた医学理論ではありません。私には理解不能の出来事が起こることがあります。その原因を突き止めると、医師に重要な情報を伝えていないことがしばしばあります。多くの場合、重要な情報とは自分自身の症状です。医師に重要な情報を伝えないと、結局は自分自身が損をします。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-28 19:53 | FMの治療総論

再診の際には、痛みを訴えるのみではあまり意味がない

 再診の際には痛みをいくら訴えてもあまり意味がありません。痛いことは患者さんに言われなくても分かっています。重要なことは前回受診時との比較です。前回受診時と比べて痛みがどう変化したのかの情報が重要です。前回より痛みが悪化したのか、改善したのか、不変なのかの情報が最も重要です。それを言わずに自分の症状をいくら訴えても時間の無駄です。まずはそれを言ってから、自分の言いたいことを言うことをお勧めします。
 前回より痛みが悪化したのか、改善したのか、不変なのかの情報を患者さんから得たら、医師はそれに対応すべきです。痛みが不変あるいは悪化したにかかわらず、「様子を見ましょう。」という対応をしてはいけません。その場合には、薬を増量する、薬を変更する、薬を追加するなどの対応をすべきです。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-28 19:44 | FMの治療総論

自費診療は受けるべきではない

 少数ですが東京からも患者さんが受診されます。その人たちから驚くようなことを聞きます。東京で線維筋痛症の治療を行っている医療機関のかなりの数は自費診療とのことです。私のところに入っている情報では自費診療の医療機関が行っている治療にはほとんど科学的な根拠はありません。医師の利益のための診療のようです。自費診療を受けることはお勧めしません。ただし、認知行動療法を自費にしている医療機関があるかもしれません。その場合には例外です。適切な認知行動療法を行う場合、日本では自費にするしかありません。ただし、自費で行っている認知行動療法が適切かどうかは私はわかりません。あくまでも自己責任で受けてください。
 現時点では、線維筋痛症に対する鍼の有効性には科学的根拠がほとんどありません。私は患者さんには全くお勧めしていません。鍼により死亡した人がいることを知った上で受けられた方がよいと思います。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-28 19:32 | FMの治療総論

子供用のテレビ番組から喫煙を追放しよう

 子供にはテレビの影響は絶大です。すべてのテレビ番組とはいいません、せめて子供用の番組からは喫煙を追放していただきたいと思います。ちびまる子ちゃんにも喫煙場面があります。サザエさんではどうなのでしょうか。
 問題は放送業界、漫画の業界の喫煙率の高さです。放送業界の人の喫煙率は驚くほど高いのです。某テレビ番組(バラエティー番組)に出演し、打ち上げに参加したのですが、そこで20歳代の女性のほとんどが喫煙者であり、しかも私の前で堂々と喫煙していました。非常に驚きました。私が酒を飲む女性は病院関係者、特に看護師が多いのです。女性看護師の喫煙率は全女性の平均よりは多いのですが、少なくとも喫煙女性は私の目の前では喫煙しませんでした。某テレビ番組に出演した際、テレビ局に行ったのですが、禁煙エリアでの喫煙が行われていました。
 漫画家とは付き合いがありませんが、テレビの取材などを見ると喫煙率は全国民の平均よりは高いように感じています。
 子供の喫煙率を上げるであろう漫画、アニメを子供に見せないようにしていただきたいと私は考えています。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-27 19:07 | その他

トリプタノールとノリトレンの使用方法

 トリプタノールとノリトレンの使用方法は同じです。この薬を適切に使用できれば、他の薬も適切に使用できます。
 1日5mgから開始することが望ましいと思います。当初は薬が有効である必要はありません。副作用による事故を起こさないことが優先です。トリプタノールもノリトレンも10mgと25mgの錠剤がありますが10mgの錠剤を使用したほうが細かい調整が可能です。使用量が決まった場合には25mgを使用してもよいと思います。特にトリプタノールの場合、10mgと25mgの錠剤の薬価が同じであるため薬剤費を節約できます。
 1日5mgから漸増します。1週間で5mgずつ30mgまで増量します。30 mgの時点で副作用も鎮痛効果もなければ以後は1週間に10mgずつ増量します。30 mgの時点で副作用か鎮痛効果のどちらかがあれば50mgまでは1週間に10mgずつ増量します。鎮痛薬として使用する場合の上限量は150mgです。50mgまでは就寝前に1回の投与です。眠気の副作用があるからです。
 150mgを使用せず無効と判断してはいけません。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-27 14:45 | FMの薬物治療総論

日本の裁判の問題点、裁判官の転勤

 日本の裁判の問題点の一つは時間がかかり過ぎることです。そのためこっけいなことが起こります。当初裁判所で発言をしてそれを裁判官に聞いてもらっても、判決が出るまでに何年もかかります。そうするとその間に裁判官が転勤するのです。後任の裁判官は、一から膨大な資料を読むことになります。証拠をきちんと読んでいる裁判官もいますがいい加減な裁判官も少なくありません。そのため民事ではやたらと和解(裁判官の仕事量が減ります)にもっていきたがる裁判官もいます。
 医事裁判が日本国中でおきています。一つの裁判は1人(あるいは1チーム)の裁判官で行ったいただきたいと思います。
 最高裁の判決は法律の施行細則の面があります。しかし、下級審ではそれとは全く別のとんでもない判決が出ることがあります。
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by fibromyalgia11 | 2011-11-26 20:57 | その他

消化不良と肥満の子供の胃機能の評価

28人の消化不良の子供 (22人は女性, 平気年齢12.5±3.1歳)と15人の肥満児(女性5人、 13.3 ±1.8歳)。患者はoctanoic acid gastric emptying breath test とa satiety drinking testを受けた.テストに先立ち、消化不良アンケートに記入し、平均摂取カロリーを計算。主要な結果:最も多い消化不良の症状は早期満腹 (96.4%),食後の腹部膨満(感)(89.2%),および心窩部痛(78.6%), 次いで吐き気 (50%). 43人の消化不良の子供と肥満の子供はthe satiety drinking testを行い 41人は点数が5になるまでに完了。FDの最大摂取容積は肥満の子供や年齢を一致させた健常人より有意に少ない(252±85 vs 479±199 vs 359±29 mL共にP<0.05)。消化不良の子供は肥満の子供より有意にゆっくり胃が空になる(89.7±54.8 min vs 72.5±26.0 min  P=0.05)。日常の摂取カロリーは肥満の子供が消化不良の子供より多い(2325±469 vs 1503 ±272 cal  P<0.0001)。satiety drinking testの終了時は有意に体重又はBMIに相関 (共にR=0.41,P=0.04),しかしそれは日常の摂取カロリー、胃が空になる速度や年齢に相関せず。まとめ:The satiety drinking testは消化不良と肥満の子供の検査に有用。

Neurogastroenterol Motil. 2011 Nov 21. doi: 10.1111/j.1365-2982.2011.01813.x. [Epub ahead of print]
Assessment of gastric motor function in childhood functional dyspepsia and obesity.
Hoffman I, Tack J.
Department of Paediatric Gastroenterology, University Hospitals Leuven, Leuven, Belgium Gastroenterology Division, Department of Pathophysiology, University Hospitals Leuven, Leuven, Belgium.
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by fibromyalgia11 | 2011-11-26 18:04 | 機能性胃腸障害
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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