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SSRIは骨そしょう症を引き起こすという総説

2010年12月までの論文の総説。SSRIは鬱で使用する量で骨密度を減らす。
Eur Psychiatry. 2012 Apr;27(3):156-69. Epub 2011 Feb 3.
The adverse skeletal effects of selective serotonin reuptake inhibitors.
Tsapakis EM, Gamie Z, Tran GT, Adshead S, Lampard A, Mantalaris A, Tsiridis E.
Maudsley Hospital & Institute of Psychiatry, King's College London, London, UK.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-29 09:35 | 抗うつ薬

むずむず脚症候群の老人での障害

アメリカの国家的な老人の研究であるHealth and Retirement Study (HRS)の2002年の横断研究のインタビュー研究から1008人を選ぶ。RLSと関連のある症状と睡眠障害を調べる。日常生活動作(Activities of daily living:ADL), 道具的日常生活動作(instrumental activities of daily living:IADL), および移動の制限, 大きな筋肉群, 大まかなおよび繊細な運動機能を標準的な質問で調べた。経過観察の6年間での突発的な機能障害も調べた。結果:1947年以前のアメリカの老人のRLSの有病率は10.6%. 研究当初におけるRLSの有病率が高い要因は: BMIの過体重(多変量で修正した有病率の比は= 1.77; 95% confidence interval (CI) 1.05-2.99); 軽度から中等度の痛み (2.67, 1.47-4.84) または活動に影響する痛み(3.44, 2.00-5.93); 三つ以上の慢性的な投薬 (2.54, 1.26-5.12), 自己負担の医療費が最も高い四分位 (2.12, 1.17-3.86), 頻繁な転倒(2.63, 1.49-4.66), 就労を制限する健康状態(2.91, 1.75-4.85), または早期覚醒や頻繁な覚醒 (各々1.69, 1.09-2.62および 1.55, 1.00-2.41). 現在のアルコール消費 (0.59, 0.37-0.92) 頻繁な医療機関受診(0.49, 0.27-0.90) はRLSの有病率を下げる. RLSは突発的な障害を予測しないが階段を上ることが困難 (multivariate-adjusted hazard ratio = 2.38, 95% CI 1.39-4.06), 長時間の座位困難 (2.17, 1.25-3.75), 椅子からの立ち上がり困難(2.54, 1.62-3.99), 前かがみ困難(2.66, 1.71-4.15), 重量物の運搬困難 (1.79, 1.08-2.99), 10ポンドの物を運ぶことが困難(1.61, 1.05-2.97), 腕の挙上困難(1.76, 1.05-2.97), 10セント硬貨を拾うことが困難(1.97, 1.12-3.46)という制限の危険性が高くなる.

BMC Geriatr. 2012 Jul 26;12(1):39. [Epub ahead of print]
Restless legs syndrome and functional limitations among American elders in the Health and Retirement Study.
Cirillo DJ, Wallace RB.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-29 09:06 | むずむず脚症候群

レボドパに反応した舌痛症

レボドパに反応したBMS患者5人. 同時に, 4人はRLSの基準を満たしていた。RLSの家族歴は2人で陽性。RLSを示唆する場合やBMSの通常の治療に反応しない場合にはドパミン作動薬を試すべき。

J Neurol Sci. 2012 Jul 20. [Epub ahead of print]
Dopa responsive burning mouth syndrome: Restless mouth syndrome or oral variant of restless legs syndrome?
Prakash S, Ahuja S, Rathod C.
Department of Neurology, Medical College, SSG Hospital, Baroda, Gujarat 390001, India.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-29 00:29 | 口腔顔面痛、舌痛症

線維筋痛症患者は痛みの原因を知らない、他人に説明しない


1990年の基準を満たす104人 (FM群),およびその基準を満たさない272人のwidespread pain患者 (非-FM群)が二つの評価を受ける。. Understand Pain Scaleでは, FM群の67.3 % が"私の痛みの原因がほとんどわからない (私が痛みを持っている理由)"または "私の痛みの原因がまったくわからない (私が痛みを持っている理由)"に該当。これに対し, 非-FM群の16.2 %がUnderstand Pain Scaleでどちらかであった。Explain Scaleでは, FM群の84.6 %が "私の痛みの原因を他人にほとんど説明しないまたはそれほど頻繁には説明しない (私が痛みを持っている理由) "または "私の痛みの原因を他人に全く説明しない(私が痛みを持っている理由)"に該当. これに対して, 非-FM群の21.7 %が前述のものに該当。慢性のwidespread pain 患者に比べてFM患者は自分の痛みの原因を理解しておらず、他人に痛みの原因を説明していない。この現象はFM患者が他のwidespread pain患者と比べて "inexplicability(説明不足)"であることを反映しているのかも。

Clin Rheumatol. 2012 Jul 22. [Epub ahead of print]
Quantitative assessment of the "inexplicability" of fibromyalgia patients: a pilot study of the fibromyalgia narrative of "medically unexplained" pain.
Ferrari R.
Department of Medicine, University of Alberta, 13-103 Clinical Sciences Building, Edmonton, AB, Canada, T6G 2P4, rferrari@shaw.ca
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by fibromyalgia11 | 2012-07-28 21:30 | FMの雑感

線維筋痛症では甲状腺ホルモン抗体陽性になりやすい

FM患者では甲状腺ホルモン抗体が健常者より陽性であることが多い。

Ribeiro LS, Proietti FA
Interrelations between fibromyalgia, thyroid autoantibodies, and depression.
J Rheumatol 2004 Oct;31(10):2036-40.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-21 22:33 | FMの検査

線維筋痛症患者での脳血流低下

SPECTで脳血流低下しているがトリプタノールの投与により症状改善すると脳血流改善、しかし低下する部位もある。
Adiguzel O, Kaptanoglu E, Turgut B, Nacitarhan V
The possible effect of clinical recovery on regional cerebral blood flow deficits in fibromyalgia: a prospective study with semiquantitative SPECT.
South Med J 2004 Jul;97(7):651-5.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-21 22:25 | FMの検査

抗うつ薬、抗精神病薬による股関節骨折(メタ解析)

PubMed/MEDLINEの英語論文、 1966年1月から2011年1月まで, 以下のキーワードを用いたaged, hip fracture, fractures, antidepressive agents, およびantipsychotic agents, さらに各薬の名前。平均年齢65歳以上、年齢と性別で補正、股関節骨折のみ。結果: 166の研究が最初にあがった。4つの国から、10の抗精神病薬に関連した、14の抗うつ薬に関連した研究、7万人以上の股関節骨折と約27万人の対象者が対象になった。統合したオッズ比(95% CI)は第一世代の(通常の) 抗精神病薬1.68 (1.43 to 1.99), 第二世代の (非定型) 抗精神病薬1.30 (1.14 to 1.49), 第一世代(三環系) 抗うつ薬1.71 (1.43 to 2.04), 第二世代(SSRI、SNRIおよびbupropion, mirtazapine, and trazodoneのような特異的な抗欝薬) 抗うつ薬1.94 (1.37 to 2.76). 抗うつ薬の中で明確な差があった (I(2) > 87%; Q statistic p < 0.05).

Ann Pharmacother. 2012 Jul 17. [Epub ahead of print]
Psychotropic-Related Hip Fractures: Meta-Analysis of First-Generation and Second-Generation Antidepressant and Antipsychotic Drugs (July/August).
Oderda LH, Young JR, Asche CV, Pepper GA.
< College of Pharmacy, University of Utah, Salt Lake City.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-21 15:44 | 抗うつ薬

非癌性疼痛に対するオピオイドの使用ガイドライン

90日以上の慢性オピオイド使用のガイドラインPart 2。1. A) 総合的な既往、全般的な医療状況、精神社会的な既往、精神的な既往、物質使用の既往の文書化を含む全般的な評価と文書化がオピオイド使用の前に勧められる。(Evidence: good) B) 信頼性や正確性には欠けるが、opioid使用のスクリーニングが吸勧められる、それによりopioid乱用者を特定したり opioid乱用を減らすかもしれない. (Evidence: limited) C) 処方箋のモニタープログラムを行うべき、それにより処方のパターンを知ることができ,処方薬の乱用やドクターショッピングを減らす. (Evidence: good to fair) D)患者が慢性痛治療を受けていれば、処方薬の乱用や違法薬物の使用を減らすために、尿の薬物検査(Urine drug testing :UDT)を当初から行うべき。(Evidence: good) 2.A)もし以前にオピオイド治療を受けていたのであれば適切な身体診断や精神診断を行うべき (Evidence: good) B)不安の増加、活動制限, opioids増量の要求, および不適当な行動を防ぐために、画像検査や他の検査を行い、患者と意思疎通を行う (Evidence: good) C) 患者を3つのカテゴリー(軽度の危険性、中等度の危険性、重度の危険性)に分類するD) 高用量のオピオイドを使用する場合には専門家に紹介する方がよい。 (Evidence: fair) 3. opioid 治療を開始又は維持する前に薬の必要性を明確にする. (Evidence: good) 4. opioid 治療の目標は痛みの軽減と機能の改善である。(Evidence: good) 5. A) 長時間作用型と短時間作用型のopioidsの効果と副作用には有意差がないため、短時間作用型opioidsあるいは長時間作用型opioidsの中等度の量に反応しない強い難治性の痛みにのみ長時間作用型の大量投与が勧められる。 (Evidence: fair) B) 呼吸の不安定性, 急性の精神の不安定性, 制御されていない自殺の危険性,現在あるいは過去のアルコール乱用又は物質乱用, opioidへアレルギーがあることの確認,生命を脅かす薬との相互作用を引き起こす可能性のある薬との併用, benzodiazepineとの併用,規制物質の active diversion ,および大量の中枢神経系の抑制薬との併用、を含む非癌性痛に対するオピオイド使用の相対的または絶対的禁忌を評価すべき。 (Evidence: fair to limited) 6.過剰使用, 誤使用, 乱用, およびdiversion(転換)を減らすためにオピオイド治療を始めたり維持する際には全患者と明確な合意を得る必要がある. (Evidence: fair) 7. A)医学的な必要性が起これば、 Once medical necessity is established, opioid 治療は少量の短期作用型で開始し、効果を出し副作用を減らすためにモニターを行うべき。 (Evidence: fair for short-term effectiveness, limited for long-term effectiveness) B) morphine 40 mg までを少量, morphine 41-90 mgを中等量, 91 mg 以上のmorphine を高用量と見なす (Evidence: fair) C) 長期作用型opioids使用時には, 注意して漸増し、過量投与、誤用を避ける
(Evidence: good) 8. A) Methadoneは他のオピオドの使用が失敗に終わり危険性と使用の特別な訓練を受けた医師のみが使用すべき。(Evidence: limited) B) methadone処方時には心電図をとり、開始後30日およびその後は1年に一回心電図をとるべき。(Evidence: fair) 9.処方薬の乱用やドクターショッピングを減らすために, 尿の薬物検査とPMDPs(意味不明)により内服を確認し、乱用や違法薬物の使用を確認する。(Evidence: fair) 10. 便秘には十分に注意し、必要があれば腸管理はすぐに行う。(Evidence: good) 11.慢性のopioid治療 は選別した一部の人に、他の治療が失敗した後に行うべき。 (Evidence: fair) 免責条項: このガイドラインは現在知られたエビデンスに基づいており、不動の推薦される治療ではない。エビデンスは変わるため、この文書は「標準的な治療」のつもりはない。
American Society of Interventional Pain Physicians (ASIPP) Guidelines for Responsible Opioid Prescribing in Chronic Non-Cancer Pain: Part 2 - Guidance.
Manchikanti L, Abdi S, Atluri S, Balog CC, Benyamin RM, Boswell MV, Brown KR, Bruel BM, Bryce DA, Burks PA, Burton AW, Calodney AK, Caraway DL, Cash KA, Christo PJ, Damron KS, Datta S, Deer TR, Diwan S, Eriator I, Falco FJ, Fellows B, Geffert S, Gharibo CG, Glaser SE, Grider JS, Hameed H, Hameed M, Hansen H, Harned ME, Hayek SM, Helm Ii S, Hirsch JA, Janata JW, Kaye AD, Kaye AM, Kloth DS, Koyyalagunta D, Lee M, Malla Y, Manchikanti KN, McManus CD, Pampati V, Parr AT, Pasupuleti R, Patel VB, Sehgal N, Silverman SM, Singh V, Smith HS, Snook LT, Solanki DR, Tracy DH, Vallejo R, Wargo BW.
Pain Physician. 2012 Jul;15(3 Suppl):S67-S116.

 アメリカでは抜き打ちの尿検査が勧めれれていますが、日本では実施不可能です。
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by fibromyalgia11 | 2012-07-21 15:18 | その他の疼痛

むずむず脚症候群患者は抑うつになりやすい(前向き研究)

Nurses' Health Study参加者の前向き研究。2002年の時点で抑うつ症状のない56,399人の女性 (平均年齢=68歳)を2008年まで経過観察. 医師が診断したRLSを自己報告。300,155人-年の経過観察により, 臨床的な抑うつを1,268人見つけた(抗うつ薬の定期的な使用と医師による抑うつの診断)。開始時に、RLSではない女性に比べてRLSの女性は臨床的な抑うつになりやすい(多変量で補正した相対危険度(RR) = 1.5, 95% confidence interval (CI): 1.1, 2.1; P = 0.02). 開始時にRLSが存在すると10-itemのCenter for Epidemiologic Studies Depression Scaleの(CESD-10)の点数が高く、15-itemの Geriatric Depression Scale (GDS-15)が高い。多変数で補正した、RLSのある女性とRLSのない女性の間の平均の差はCESD-10 score では1.00 (standard error, 0.12)およびGDS-15 score では0.47 (standard error, 0.07) (P < 0.0001). まとめ:医師がRLSと診断した女性は臨床的な抑うつや臨床的な抑うつ症状の危険性が高くなる。

Am J Epidemiol. 2012 Jul 17. [Epub ahead of print]
Prospective Study of Restless Legs Syndrome and Risk of Depression in Women.
Li Y, Mirzaei F, O'Reilly EJ, Winkelman J, Malhotra A, Okereke OI, Ascherio A, Gao X.
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by fibromyalgia11 | 2012-07-19 22:25 | むずむず脚症候群

線維筋痛症は消えてなくなる?

 線維筋痛症を認めようとはしない医師の一部は「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」とうそぶいています。大変残念ながら、線維筋痛症の英語論文は1990年後から徐々に増えています。世界の一流英語雑誌にもごく普通に掲載されています。世界の状況を知らない「井の中の蛙」状態の人は「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」と考えているようです。
 JAMAやNew England Journal of Medicineといった一般臨床の一流紙にもごく普通に線維筋痛症は掲載されています。痛みの業界では最高峰の雑誌であるPainには毎月とは言いませんが2ヶ月に一回程度は線維筋痛症に関する論文が掲載されています。
 私は学術団体が出した論文などにおかしな点があれば、あるいは痛みの業界のおかしな流れがあらば、それに反対する論文を出しています。全てが掲載されるわけではありませんが6割強は掲載されています。「線維筋痛症という概念はいずれ消えてなくなるだろう。」とお考えの医師は英語論文にして孫子の代までの誉れにされればよいと思います。
 1990年の基準、2010年の基準、2011年の基準が書かれた論文の筆頭著者であるWolfe医師はFibromyalgia wars.
Wolfe F.
J Rheumatol. 2009 Apr;36(4):671-8. Review.
 という総説を書いています。そのなかでは線維筋痛症のあいまいさなど線維筋痛症の批判を行っています。しかし、それを根拠に線維筋痛症はいい加減な疾患であるとは言えません。私には理解不能のWolfe医師の行動であり、Wolfe医師個人の問題です。国際疼痛学会や日本線維筋痛症学会等で線維筋痛症を専門にする医師たちとWolfe医師のその論文について話し合いましたが、彼らも私と同様に強い違和感を感じています。Wolfe医師の理解不能の行動は彼の個人の問題であって、線維筋痛症全体の問題ではありません。
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by fibromyalgia11 | 2012-07-19 20:10 | FMの雑感
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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