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老人ホームでの抗不安薬使用が多い施設の要因


 フランスでの断面研究。175の老人ホーム。6275人の入居者、平均年齢 86 (±8.2)歳, 大部分は女性(73.7%).二元ロジスティック回帰。結果: 3350人がBZD内服; 577人が長期作用型BZD内服. 個人の特徴がBZD使用と最も関連する。老人ホームの特徴もBZD使用と関連する: ベッド数≥ 91 (Odds Ratio (OR) 0.820, 95% Confidence Interval (CI) 0.682-0.986), 特別介護施設(OR 1.131, 95% CI 1.000-1.279), 内部投薬(OR 1.341, 95%CI 1.128-1.594), および向精神薬を最初に処方した日付を記録している (OR 1.394, 95% CI 1.209-1.607). 内部投薬は長期作用型BZD処方にも関連(OR 1.374, 95% CI 1.076-1.754).

J Am Med Dir Assoc. 2012 Oct 22. pii: S1525-8610(12)00312-X. doi: 10.1016/j.jamda.2012.09.002. [Epub ahead of print]
Indicators of Benzodiazepine Use in Nursing Home Residents in France: A Cross-Sectional Study.1請求
de Souto Barreto P, Lapeyre-Mestre M, Mathieu C, Piau C, Bouget C, Cayla F, Vellas B, Rolland Y.
Gérontopôle de Toulouse, Institut du Vieillissement, Centre Hospitalo-Universitaire de Toulouse (CHU Toulouse), Toulouse, France; UMR7268 Aix-Marseille University, Laboratoire d'Anthropologie bioculturelle, droit, éthique et santé, France. Electronic address: philipebarreto81@yahoo.com

抗不安薬による常用量依存―恐ろしすぎる副作用と医師の無関心、精神安定剤の罠、日本医学の闇― 第1版
http://p.booklog.jp/book/62140
を出版しました。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-27 18:22 | 抗不安薬の常用量依存

多発性硬化症患者にはむずむず脚症候群が多い。系統的総説とメタ解析


2012年4月までに出版されたMS患者におけるRLSの系統的総説とメタ解析. 結果:24の研究。MS患者におけるRLSの有病率は12.12%― 57.50%そしてMSではない人のRLSの有病率は2.56%― 18.33%. 研究の異質性は高い (RLS prevalence in patients with MS I(2) =94.4%; RLS prevalence amongst people without MS I(2) =82.2%). そのため, メタ解析では統合した有病率を出せない. MS とRLSの関連を調べた研究の異質性は中等度(I(2) =53.6%). 統合解析によるとMSがRLSになりやすいオッズは約4(pooled OR=4.19, 95% CI 3.11-5.66). この関連はfull papersでは少し弱く (pooled OR=3.94, 95% CI 2.81-5.54) abstractsのみではやや強い (pooled OR=6.23, 95% CI 3.25-11.95).

Eur J Neurol. 2012 Oct 18. doi: 10.1111/j.1468-1331.2012.03873.x. [Epub ahead of print]
Multiple sclerosis and restless legs syndrome: a systematic review and meta-analysis.
Schürks M, Bussfeld P.
Bayer HealthCare, Leverkusen, Germany; Department of Neurology, University Hospital Essen, Essen, Germany.
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by fibromyalgia11 | 2012-10-27 18:18 | むずむず脚症候群

慢性疲労症候群にバリキサが有効、有効例は抗体価と関連なし


Valganciclovir(バリキサ:バルガンシクロビル塩酸塩錠)900 mgを毎日61人のCFS患者に投与。後ろ向き研究。(55人は最初の3週間1日1,800 mg).もしHHV-6 IgG ≥1:320, EBV viral capsid antigen (VCA) IgG ≥1:640, and EBV early antigen (EA) IgG ≥1:160であれば抗体が高いとみなした. 患者が肉体機能あるいは認知機能が少なくとも30%改善したた反応とみなした。32人(52%)が反応であった。そのうち, 19人 (59%)は肉体的に 26人 (81%)は認知機能が改善. 治療前の抗体価は反応に関連なし。治療後すべての患者の肉体機能と認知機能は各々+19% と+23%改善 (P < 0.0001). 長期の治療は反応と相関 (P = 0.0002).


J Med Virol. 2012 Dec;84(12):1967-74. doi: 10.1002/jmv.23411.
Response to valganciclovir in chronic fatigue syndrome patients with human herpesvirus 6 and Epstein-Barr virus IgG antibody titers.
Watt T, Oberfoell S, Balise R, Lunn MR, Kar AK, Merrihew L, Bhangoo MS, Montoya JG.
Division of Infectious Diseases and Geographic Medicine, Department of Medicine, Stanford University Medical Center, Palo Alto, California.

ビリキサの適用症:下記におけるサイトメガロウイルス感染症 (・ 後天性免疫不全症候群 ・ 臓器移植(造血幹細胞移植も含む) ・ 悪性腫瘍)
 実質的には使用不能です。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-27 18:16 | 慢性疲労症候群

線維筋痛症患者は骨折しやすい


スペインの50歳以上の女性。6つのプライマリケアセンターと2つの郊外の病院の後ろ向き研究。2003年から2007年まで19 022人の女性のうち7%が何らかの骨折. 骨折は骨粗しょう症(OR: 3.2), FM(OR: 2.4)および甲状腺疾患(OR: 2.2)と関連.

Rev Peru Med Exp Salud Publica. 2012 Sep;29(3):350-6.
[Use of resources and costs associated to fractures in spanish women].
[Article in Spanish]
Sicras-Mainar A, Navarro-Artieda R, Ibáñez-Nolla J.
Dirección de Planificación, Badalona Serveis Assistencials SA, Barcelona, España.
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by fibromyalgia11 | 2012-10-27 18:12 | FMの症状

広範痛はPTSDや生涯の就労状態と関連する


60-85歳のドイツの一般人口から無作為に選んだ人が自己評価のアンケートに答えた: Regional Pain Scale, trauma list of the Composite International Diagnostic Interview, Posttraumatic Diagnostic Scale, およびPatient Health Questionnaire 2. widespread pian(WP)のある者は痛みがない者や局所痛の者(対照)と比較された。773人の回答者のうち 147人 (19.0%)がWP. WPのある者は強姦 (4.1% vs 1.0%, P=0.01), 生命を脅かす疾患(11.6% vs 6.1%, P=0.02), 外傷の目撃(19.2% vs 8.4%, P=0.001), および累積の外傷の出来事 (24.5% vs. 16.5%, P=0.004)を626 人の対照者よりも頻繁に報告する。完全なPTSD (10.9% vs 2.2%; P<0.0001) や潜在的な抑うつ障害 (13.7% vs 6.6%, P=0.02) の有病率はWPの方が対照よりも高い。人口統計学的変数とPTSDで補正すると、いくつかの外傷とWPの有意な関連は完全になくなる。最終的なモデルでは, PTSD (odds ratio 3.43, 95% confidence interval 1.88-6.26)および生涯における労働者としての就労状態 (odds ratio 1.55, 95% confidence interval 1.04-2.31)はWPを予測する. PTSDと WPの時間的な結合を理解するためには前向き研究が必要。

Pain. 2012 Oct 5. pii: S0304-3959(12)00517-9. doi: 10.1016/j.pain.2012.09.006. [Epub ahead of print]
Widespread pain in older Germans is associated with posttraumatic stress disorder and lifetime employment status - Results of a cross-sectional survey with a representative population sample.
Häuser W, Glaesmer H, Schmutzer G, Brähler E.
Department of Internal Medicine I, Klinikum Saarbrücken, Saarbrücken D-66119, Germany; Department of Psychosomatic Medicine, Technische Universität München, München D-81675, Germany. Electronic address: whaeuser@klinikum-saarbruecken.de
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by fibromyalgia11 | 2012-10-25 01:37 | FMの疫学

警察の取調べの可視化

 現在成りすましメールによる誤認逮捕が世間を騒がしている。警察による誘導があったと判断せざるを得ない。犯行を認めなければ少年院送りになるという脅しで無実の人を犯人にしている。
 警察にとって最も重要なことは犯罪防止でもなければ国民を守ることでもない。彼らが最も重要視していることは検挙率の維持である。過去には死刑判決が確定した後で再審により無罪となった例もある。
 
 警察に国民を守ることを期待することは不可能と思う。制度によりそれを防止せざるを得ない。それは取り調べの可視化である。録画していないところでの警察の発言をどのように防止するかという問題はあるが、まずは取り調べの可視化が必要である。私を含めて、全国民が警察の被害にある可能性がある。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-23 22:24 | その他

親の慢性痛と子供の不安、抑うつの関連

HUNT-study。13-18歳の3227人。断面研究。両親が慢性痛に罹患している場合には女性(OR=2.17, CI=1.36-3.45, P=.001)では不安と抑うつの危険性が高くなる。男性(OR=2.33, CI=1.17-4.63, P=.016)でも不安と抑うつの危険性が高くなる。もし母親が慢性痛であると、女性は学校で問題が起こりやすい(OR=1.33, CI=1.02-1.74, P=.034)。これらの結果は可能性のある交絡因子や両親の精神状態で補正しても有意なまま。

Pain. 2012 May;153(5):1054-62. Epub 2012 Mar 21.
Psychological symptoms in children of parents with chronic pain-the HUNT study.
Kaasbøll J, Lydersen S, Indredavik MS.
Department of Neuroscience, Norwegian University of Science and Technology, Trondheim, Norway. jannike.kaasboll@ntnu.no
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by fibromyalgia11 | 2012-10-22 21:12 | その他の疼痛

交通事故後の線維筋痛症の判決750万円弱

自保ジャーナルNo1844 (28. April2011) p21-p33

京都地裁平成22年12月2日判決

 交通事故後線維筋痛症が発症し7級4号の後遺障害等級が認めれれました。750万円弱の判決です。素因減額はされませんでしたが事故に対する過失の割合が70%(自分の運転ミス)と認定されたため、その分は減額されました。

 確定しています。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-20 15:17 | FMの雑感

交通事故後の不全型線維筋痛症の判決5000万円弱


自保ジャーナルNo 1872 (Jun 28.2012) p10-p19
横浜地裁平成24年2月28日判決

 交通事故後に慢性広範痛症が生じた患者さん。交通事故と慢性広範痛症の因果関係を認め4716万円の判決が出ました。この判決はいくつかの点で大変重要です。
1:線維筋痛症ではなくその不完全型の慢性広範痛症が疾患として認めれれた。
 慢性広範痛症の患者数は線維筋痛症の患者数の4,5倍であると推測されています。

2:金額が高額であること
 線維筋痛症であってもこれほどの金額の判決はないかほとんどないと思います。ジャーナルに記載された判決文を読むと症状が重篤なため当然といえば当然ですが。

3:触診をせず線維筋痛症と診断した医師の診断は採用されず、触診をしてchronic widespread painと診断した医師の診断を採用した。

4;ジャーナルを読む限り素因減額(線維筋痛症になりやすい素因を持っていたので損害賠償を減らす事)はされていません。

 控訴されたため確定はしていません。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-20 14:57 | FMの雑感

コクラン:健康診断には有用性がない

Cochrane.健康診断では新たな診断の数は増えるが心血管疾患や癌が原因の罹患率や死亡率を減少させない。経過観察時の診断方法や短期間の精神的な影響のような重要な有害な結果はしばしば研究されておらず、多くの研究には方法論的な問題がある。健康診断には有用性がない。

Cochrane Database Syst Rev. 2012 Oct 17;10:CD009009. doi: 10.1002/14651858.CD009009.pub2.
General health checks in adults for reducing morbidity and mortality from disease.
Krogsbøll LT, Jørgensen KJ, Grønhøj Larsen C, Gøtzsche PC.
The Nordic Cochrane Centre, Rigshospitalet, Blegdamsvej 9, 7811, Copenhagen, Denmark, 2100.

 医師にとっては不都合な報告です。しかし、コクランです。無視は出来ません。
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by fibromyalgia11 | 2012-10-20 14:15 | その他
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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