機能性腹痛症の子供

10-16歳のFunctional gastrointestinal disorders (FGD)。FGDはRome III criteriaで診断:結果 2180人にアンケートを送り2163 人(99.2%)が対象 [1189 (55%)が男性, 平均年齢 13.4 歳, SD 1.8 歳]. そのうち, 270人(12.5%) が少なくとも1つの腹痛が主要なFGD. Irritable bowel syndrome (IBS) が107 人(4.9%), 機能性胃腸症 (FD)が54人 (2.5%), 機能性腹痛96 人(4.4%) 、腹性片頭痛abdominal migraine (AM) が21人 (1.0%) (2人はAMとFD, 6人はAM と IBS). 腸外症状は罹患した子供に多い (p < 0.05). 腹痛が主要なFGDは女性およびストレスにされされた人に多い (p < 0.05). 有病率は年齢と負の相関 (r = -0.05, p = 0.02).
Abdominal pain predominant functional gastrointestinal diseases in children and adolescents: prevalence, symptomatology and association with emotional stress.
Devanarayana NM, Mettananda S, Liyanarachchi C, Nanayakkara N, Mendis N, Perera N, Rajindrajith S.
J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2011 Jun 20. [Epub ahead of print]
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-25 16:08 | 機能性胃腸障害

有痛性糖尿病性末梢神経症の治療ガイドライン

有痛性糖尿病性末梢神経症Painful Diabetic Peripheral Neuropathy、第一選択はTCA, SNRIのduloxetine 及び抗痙攣薬のpregabalin とgabapentin。第二選択は合成opioid のtramadol, morphineおよびoxycodone controlled releaseなどのopiates。併用療法の文献は限られている。薬物治療に反応しないひどい症例は脊髄電気刺激。
Diabetes Metab Res Rev. 2011 Jun 21. doi: 10.1002/dmrr.1225. [Epub ahead of print]
Painful Diabetic Peripheral Neuropathy: Consensus Recommendations on Diagnosis, Assessment and Management.
Tesfaye S, Vileikyte L, Rayman G, Sindrup S, Perkins B, Baconja M, Vinik A, Boulton A; on behalf of the Toronto Expert Panel on Diabetic Neuropathy*.
Diabetes Research Unit, Royal Hallamshire Hospital and University of Sheffield, Sheffield, UK.
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-25 15:31 | 有痛性糖尿病性末梢神経症

リリカはガバペンの6倍(同重量あたり)の鎮痛効果

Gbapentin で治療され投薬量が変化しない32人の帯状疱疹後神経痛( PHN )患者がgabapentin の1/6の量のpregabalinに変更。2週間後インタビューをしてVAS, 活動開始の時刻や活動時間の変化、副作用を尋ねた (眠気、めまい、末梢の浮腫など). さらに薬を変更してもVASが25以上の22人では副作用に注意してプレガバリンを漸増。gabapentinを pregabalinに変更してもVASには有意な変化はなかった. 活動開始時刻と活動時間に関しては、多くの患者は薬の変更後も差がなかったと答え,次いで活動開始時刻が早まり、活動時間が長くなったと答えた。眠気とめまいの頻度は薬の変更後も有意差はなかったが、末梢の浮腫は変更後有意に増えた。両方の薬の副作用の程度は軽度で投薬の持続が可能であった。pregabalinを増やした患者では増量によりVASは有意に低下 (P<0.05). 一方、投薬量を増やした22人中9人では副作用が悪化。9人中2人は投薬を減らす必要あり。
Pain Med. 2011 Jun 21. doi: 10.1111/j.1526-4637.2011.01162.x. [Epub ahead of print]
Replacement of Gabapentin with Pregabalin in Postherpetic Neuralgia Therapy.ファイザー請求
Ifuku M, Iseki M, Hidaka I, Morita Y, Komatus S, Inada E.
Department of Anesthesiology & Pain Medicine, Juntendo University School of Medicine, Tokyo, Japan.
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-25 13:29 | 抗痙攣薬

変形性関節症は合併症が多い

112,951 人の変形性関節症(OA)患者と112,951 人の対照群 (平均年齢: 56.9 [SD = 9.5] 歳; 62%が女性). 対照群に比べて, OA患者は有意に (p < 0.0001) 合併症が多い, 具体的には筋骨格筋痛 (84.3 vs. 37.1%) 及びneuropathic pain (22.0 vs. 6.1%), 抑うつ(12.4 vs. 6.4%),不安 (6.6 vs. 3.5%),睡眠障害 (11.9 vs. 4.2%). OA患者は有意に (p < 0.0001) 疼痛に関連した投薬が多い, 具体的にはopioids (40.7 vs. 17.1%), NSAIDs (37.1 vs. 11.5%), tramadol (9.8 vs. 1.8%), および抑うつ、不安、不眠に治する補助. 平均 [SD] 直接医療費の総額はOA は対照群の2倍以上patients ($12,905 [$21,884] vs. $5099 [$13,855]; p < 0.001)、中央値は3倍以上 ($6188 vs. $1879; p < 0.0001).
J Med Econ. 2011 Jun 20. [Epub ahead of print]
Clinical comorbidities, treatment patterns, and direct medical costs of patients with osteoarthritis in usual care: a retrospective claims database analysis.
Gore M, Tai KS, Sadosky A, Leslie D, Stacey BR.
Avalon Health Solutions, Inc. , Philadelphia, PA , USA.

[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-25 12:40 | その他の疼痛

サプリメントには要注意

 ある程度有効なサプリメントは存在しますが、現時点で報告されている範囲では有効性の証拠はサプリメントより圧倒的に通常の薬の方が強いのです。様々な薬の有効性を調べた研究では偽薬でも必ず一定数の患者は症状が改善します。そのために有効な薬とは偽薬の鎮痛効果よりも統計学的に意味のある差の鎮痛効果がある薬なのです。ほとんどのサプリメントは偽薬との比較をしていません。少数の有効例(偽薬効果の可能性が高い)をことさらに強調して患者さんに有効性を吹聴しているようです。「この薬は有効」ということは簡単ですが、その根拠を示すことは困難です。
 医師免許を持つ者が自費診療を行いサプリメントを勧めることがあります。有効性が証明された薬があるのに有効性が証明されていないサプリメントを勧めることには何か理由があると考えてください。治療を受ける前に料金を十分に確認してください。
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-23 20:08 | FMの薬物治療総論

製薬会社から資金の出た研究は製薬会社に有利な結果になりやすい

61の論文が乳がんあるいは卵巣がんと抗うつ薬との関連を評価していた。研究者の製薬会社との経済的な結びつきを調べた。meta-analysisを行った。33%(20/61)の研究では抗うつ薬と癌には正の相関あり。67% (41/61)の研究では関連がないか抗増殖作用あり。疫学調査における抗うつ薬と乳がん/卵巣がんの統合オッズ比は1.11 (95% CI, 1.03-1.20). 製薬会社所属の研究者はそうではない研究者よりも抗うつ薬が乳がんや卵巣がんになりにくいという結論に有意になりやすい (0/15 [0%] vs 20/46 [43.5%] (Fisher's Exact test P = 0.0012).
PLoS One. 2011 Apr 6;6(4):e18210.
Antidepressants and Breast and Ovarian Cancer Risk: A Review of the Literature and Researchers' Financial Associations with Industry.Cosgrove L, Shi L, Creasey DE, Anaya-McKivergan M, Myers JA, Huybrechts KF.
The Edmond J. Safra Center for Ethics, Harvard University, Cambridge, Massachusetts, United States of America.

 これは副作用に関する報告ですが、製薬会社が資金を提供した研究では、対象となる薬が有効という結果になりやすいという報告もありました。それは後日報告します。
 エビデンスの根本が崩れる思いです。有効性は実際に使用すればある程度わかるのですが、副作用に関しては判定は困難です。
 この研究には別の見方もあります。抗うつ薬を長期投与すると発がん性があるかもしれないということです。私は治療開始時には全員に「薬を使用すると薬の副作用で死亡する確率がごくわずかだが増えてしまう。」と説明しているので、抗うつ薬の発がん性(疑い)は一切説明していません。しかし、ほとんどの医師はこのような正直な(正直すぎる)説明をしていません。
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-21 22:33 | 抗うつ薬

人工甘味料アスパルテームの摂取中止を

人工甘味料アスパルテームによる線維筋痛症の症例報告。カロリー制限のために使用される。アスパルテームはカロリーが0で甘さが砂糖の200倍の人工甘味量です。「アスパルテーム」をgoogleに入れるとその評判が出てきます。発がん性疑いなど、怖すぎて私は食べられません。
カロリーの少ない清涼飲料水、ほとんどのガム、チューハイーの一部、砂糖の代わりの液体人工甘味料などに含まれています。成分表示に書いてありますので、確認すればすぐわかります。最近では薬にも入っています。
 アスパルテームが認可されたいきさつを読むとアメリカのFDAもたいしたことはないと思わざるを得ません。
Clin Exp Rheumatol. 2010 Nov-Dec;28(6 Suppl 63):S131-3. Epub 2010 Dec 22.
Aspartame-induced fibromyalgia, an unusual but curable cause of chronic pain.
Ciappuccini R, Ansemant T, Maillefert JF, Tavernier C, Ornetti P.
Department of Rheumatology, Dijon University Hospital, Burgundy University, Faculty of Medicine, Dijon, France.
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-21 19:42 | FMの非薬物治療

訳のわからない痛みにノイロトロピン

 「訳のわからない痛みにはノイロトロピン」と以前から言われてきました。私も線維筋痛症という病名を知るまではそうしてきました。今になって考えると「訳のわからない痛み」とは線維筋痛症やそのグレーゾーンであるchronic regional pain(慢性局所痛症)やchronic widespread pain(慢性広範痛症)などであったと推測しています。
 線維筋痛症患者さんに実際に使用すると世界標準の薬であるトリプタノールと同等かそれ以上の鎮痛効果を発揮します。副作用は圧倒的にトリプタノールよりノイロトロピンの方が少ないのです。
 ノイロトロピンには対照群を作って有効性を確かめた研究はありません。現在、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)で二重盲検法を用いた研究が行われています。その研究で有効性が確かめられたら線維筋痛症の治療において第一選択になると思います。副作用が少ないからです。
 
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-21 01:27 | FMの薬物治療各論

強直性脊椎炎患者の15%が線維筋痛症を合併

改訂ニューヨーク基準で診断した71人の強直性脊椎炎(AS)患者が対象。疾患活動性(BASDAI), 機能障害(BASFI)および生活の質(ASQoL)を調べた。FMと診断された患者はFIQで評価.結果:11人がFMであるためAS患者における有病率は15%. FMは女性患者に多かった(3.8:1). ASが発生した平均年齢は27.5歳. HLA-B27抗原は大部分で陽性 (80.4%). FMを合併しないAS患者に比べてFMを合併するAS患者はBASDAI, BASFI およびASQoLが有意に高い (P < 0.01)。

[Occurrence of fibromyalgia in patients with ankylosing spondylitis.]
Azevedo VF, Paiva ED, Felippe LR, Moreira RA.
Rev Bras Reumatol. 2010 Dec;50(6):646-650. Portuguese.
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-21 01:18 | FMの疫学

無効な薬は中止しましょう

 「線維筋痛症にはノイロトロピンが有効」や「線維筋痛症にはリリカが有効」とどこかで聞きつけて線維筋痛症やそのグレーゾーンにノイロトロピンやリリカが処方されることがあります。薬物治療の順番をどうするかという問題はありますが、それは特に問題はありません。問題はそれらが無効な場合です。無効なノイロトロピンが1年以上投与されることは珍しくありません。ノイロトロピンは線維筋痛症に有効なのですが、最長でも2か月経過して痛みが変化しなければ無効とみなして中止すべきです。整形外科領域では「訳のわからない痛みにはノイロトロピン」という言い伝えがあります。「訳のわからない痛み」とは今日でいう線維筋痛症あるいはそのグレーゾーンであろうと思います。その言い伝えは正しいのですが、ノイロトロピンといえども無効な場合には1年以上使用することは望ましくありません。
 リリカも同様です。無効なら必ず上限量の600mgまで漸増し、上限量を1-2週間使用して無効なら中止すべきです。
 自分の手におえないのであれば、専門家に紹介すればよいと思います。もっとも、線維筋痛症の治療は簡単です。拙書「線維筋痛症がわかる本」(主婦の友社)を読めば3時間で専門家になれます。
[PR]

# by fibromyalgia11 | 2011-06-20 19:27 | FMの薬物治療総論
line

世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
line