ステロイドと局所麻酔薬による局所静脈内ブロック

・lidocaine とmethyloprednisoloneによる局所静脈内ブロック. 168人の上肢のCRPS-I 患者を5年治療. 治療終了時88%の患者は軽度の疼痛又は無痛。 平均5年の経過観察後(28か月から7 年) 完全な無痛は患者の92%. 急性期の症状は改善。早期発見と早期治療開始が疾患の経過にとって非常に重要であり、それにより症状が改善しやすい。上肢機能がよく満足できる疼痛改善が予測できる。
malizos@med.uth.gr
J Hand Surg Eur Vol. 2011 Jun 30. [Epub ahead of print]
Complex regional pain syndrome type I as a consequence of trauma or surgery to upper extremity: management with intravenous regional anaesthesia, using lidocaine and methyloprednisolone.Varitimidis SE, Papatheodorou LK, Dailiana ZH, Poultsides L, Malizos KN.
Department of Orthopaedic Surgery, University of Thessalia School of Medicine, Larissa, Greece.
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-08 20:58 | 複合性局所疼痛症候群

重篤なRLSではフェリチンが低い

トルコ。65歳以上で我々のクリニックへ入院した歩行可能な1012人 (女性621人, 男性391人, 平均年齢73.51±7.12歳) をthe International RLS Study Group (IRLSSG) criteriaで評価。103人 (女性74 人, 男性29人, 平均年齢72.43±6.31歳 (10.18%) がRLSの診断. 9人のみがすでにRLSと知っていた. 平均罹病期間は4.80±4.65年であり、 27人の患者 (26.2%)には家族歴あり. 平均血清ferritinは 39.13±23.74ng/ml であり、71人の患者 (68.9%)は血清 ferritin が≤50ng/ml. 症状の程度をIRLSSG rating scaleで評価. 患者を重度あるいは非常に重度(n=49) およびc (n=54)に分類. 重度あるいは非常に重度群のferritin レベルは軽度から中等度の群よりも低い(26.01±15.82ng/ml versus 49.87±23.24ng/ml, p<0.001).
Prevalence and characteristics of restless legs syndrome (RLS) in the elderly and the relation of serum ferritin levels with disease severity: Hospital-based study from Istanbul, Turkey.
Curgunlu A, Döventaş A, Karadeniz D, Erdinçler DS, Oztürk AK, Karter Y, Yaldıran A, Sipahioğlu F, Beğer T.
Arch Gerontol Geriatr. 2011 Jun 29. [Epub ahead of print]
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-08 18:48 | むずむず脚症候群

口腔顔面痛が強くなる要因

1か月以上口腔顔面痛OFPに罹患した35-70歳。the Chinese version of the Oral Health Impact Profile (OHIP-14).、 non-specific physical symptoms (NPS) 、the research diagnostic criteria for temporomandibular disorders (RDC/TMD) 結果:200人の患者の平均OHIP-14 additive scoreは 10.1 (SD 9.4). 回帰分析により5つの要因が独立してOHIP-14 additive scores (indicating a poorer OHRQOL)を高くする:過去1か月の疼痛スケールが高い(p=0.001), OFP がneurological/vascular (NV)のかわりにmusculoligamentous/soft tissue (MST)または dentoalveolar (DA)に分類される (p<0.001), 歯科受診の頻度が多い (p=0.008),中等度または強度のRDC/TMD に抑うつの合併(p=0.005) および中等度または強度のRDC/TMD に疼痛を伴ったNPSを合併 (p=0.003).
Key factors associated with oral health-related quality of life (OHRQOL) in Hong Kong Chinese adults with orofacial pain.
Zheng J, Wong MC, Lam CL.
J Dent. 2011 Jun 27. [Epub ahead of print]
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-08 18:47 | 口腔顔面痛、舌痛症

FM患者には医療費がかかる

外来リハビリ患者(骨粗しょう症、変形性関節症、腰部痛、FM)。自己申告の後ろ向き研究。直接医療費は外来医療サービス、非医療健康サービス、薬剤費、入院費。多変量解析。結果: 医学的適応(p < 0.001), 年齢(p = 0.034) the Short Form-36 (SF-36) role physicalのスケール (p < 0.001), 肉体的機能(p = 0.036), 社会的機能(p = 0.047) そして活力vitality (p = 0.005) は直接の医療の有意な予測因子, 一方FMという診断(odds ratio (OR) = 5.74, 95% CI 2.051-16.066, p = 0.001), the Short-Form 36 (SF-36) scale role physical (OR = 0.988, 95% CI 0.980-0.996, p = 0.002)および合併症(OR = 1.161, 95% CI 1.043-1.292, p = 0.006)は直接の医療費が中央値を統計的に有意に超える決定因子。
Determinants of major direct medical cost categories among patients with osteoporosis, osteoarthritis, back pain or fibromyalgia undergoing outpatient rehabilitation.
Sabariego C, Brach M, Stucki G.
J Rehabil Med. 2011 Jul;43(8):703-708.
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-08 18:46 | FMの疫学

腰痛により大脳皮質が萎縮し、腰痛の治療により脳の萎縮が改善する

慢性腰痛症chronic low back pain (CLBP)患者のMRIを治療前(n = 18) と治療後6か月(脊椎手術とfacet関節注射; n = 14)でとった. さらに, 16人の健常人のMRIをとり,そのうち10人は6か月後に再度来た. MRI scansで大脳皮質の厚さを測定, 対象者はfunctional MRIの際に認知機能を測定. 患者と対象者を比較し, 患者の治療前後で比較。治療後患者の左背外側前頭前皮質(DLPFC)の厚さは増加した, それは治療前には対照群よりも薄かった. DLPFCの厚さの増加は疼痛や機能障害の軽減と相関していた。さらに, 一次運動皮質の厚さの増加は機能障害の減少と特異的に相関しており, 右の前島の厚さの増加は疼痛の減少と特異的に相関していた。注意を必要とする認知テストの最中には左DLPFCの活性は治療前は異常であったが治療後は正常であった。このデータは機能的および構造的な脳の異常、特に左背外側前頭前皮質の異常は可逆的であり、これは慢性痛を治療すると人では正常な脳機能を回復できることを示唆する。
J Neurosci. 2011 May 18;31(20):7540-50.
Effective treatment of chronic low back pain in humans reverses abnormal brain anatomy and function.
Seminowicz DA, Wideman TH, Naso L, Hatami-Khoroushahi Z, Fallatah S, Ware MA, Jarzem P, Bushnell MC, Shir Y, Ouellet JA, Stone LS.
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-07 23:10 | その他の疼痛

有効性のみで優先順位を決めない

 一般的には薬を使用する優先順位は薬の有効性の証拠の強さで決められています。しかし、これは実際的ではありません。薬の副作用や費用も優先順位に反映させるべきです。
 ここで大きな問題があります。製薬会社が費用を出した研究は製薬会社に有利(有効性が出やすい、副作用が出にくい)に報告されやすいのです。そのため、優先順位は論文上の鎮痛効果、自分が実際に使用して経験した治療効果、論文上の副作用、自分が実際に経験した副作用、費用の5つで決められるべきです。
 線維筋痛症をタイプに分ける努力がなされいますが、報告者によってその分類方法は全く異なっています。現時点では線維筋痛症をタイプに分けてタイプ別に治療を分けるという治療方針は世界標準ではありません。
 私は前述の5つの要素を総合的に判断して薬の優先順位を一律に決めています。副作用が少ないことを優先した順番も別に決めています。基本的にこの二つのどちらかを個々の患者さんに使っています。これにより治療が単純になります。私が治療しようが、卒後2年目の医師が治療しようがほぼ同じ治療成績を得ることができます。線維筋痛症の治療に慣れていない医師は当初は私の優先順位を使用し、不都合があれば自分なりに順番を変更すればよいと思います。ただし、一律に優先順位を決めるという治療方針やこの優先順位は世界標準の医学ではなくあくまで私個人の治療方針です。また、この優先順位は時々変更になります。
 5つの要素を考慮した優先順位は
1:ノイロトロピン
2:トリプタノール
3:ノリトレンまたはメジコン
5:プロテカジン
6:トレドミン
7:ガバペン
8:サインバルタ
9:リリカ
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-06 21:25 | FMの薬物治療総論

上限量を処方せず無効と判断しない

 個々の薬物は上限量を目指して漸増してください。例えば、トリプタノールは論文上は1日50mgまでが有効で、論文上はそれ以上の有効性は報告されていません。しかし、必ず上限量の150mgまで処方して下さい。100mgを超えて初めて鎮痛効果が出る人がいます。上限量を処方せず無効と判断しないで下さい。
 
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-06 19:59 | FMの薬物治療総論

当初は一つの薬のみを処方

 当初から複数の薬物を処方することは望ましくありません。当初は一つの薬を処方し不十分な効果であれば新たな薬を処方することが疼痛のみならず高血圧などほとんどすべての疾患の薬物治療の原則です。
 症状がよくならず私を受診した患者さんの大部分は当初から複数の薬物を処方され、長期間(場合によっては半年以上)全く同じ薬を処方されています。1年間に処方された薬の種類を増やすことが、自分に有効な薬が見つかる確率を増加させます。
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-06 19:54 | FMの薬物治療総論

減量手術で片頭痛の頻度が減る

bariatric手術(減量手術)を受けた18―50歳の105人の女性のうち29人が片頭痛。結果: 治療前にはmigraineの発作の中央値は1か月当たり6回の頭痛発作。術後は片頭痛に罹患した女性は片頭痛発作の頻度が減ったと報告 (p < 0.001), 発作の期間が短縮し(p = 0.02), 発作中の内服薬が減少し (p = 0.005), 片頭痛以外の疼痛は減少し (44.8 vs. 33%, p = 0.05), MIDAS とHIT-6 scoresで評価した頭痛に関連した障害も術後に減少。発作性片頭痛(1か月に4回から1回に片頭痛発作が減少)と慢性片頭痛 (1か月あたり16.8回から8.5回へ減少)の片頭痛の頻度は減少した。
Changes in headache frequency in premenopausal obese women with migraine after bariatric surgery: A case series.
Novack V, Fuchs L, Lantsberg L, Kama S, Lahoud U, Horev A, Loewenthal N, Ifergane G.
Cephalalgia. 2011 Jun 23. [Epub ahead of print]
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-02 14:36 | 頭痛

CRPSは他の慢性痛より額の痛覚過敏の割合が多い

CRPSでは痛覚過敏は罹患肢から同側の額にしばしば広がる。これが他の慢性痛よりCRPSで頻繁に起こるのかどうか調べるために, 圧迫疼痛閾値と剛毛に対する鋭い痛を額の両側、疼痛部位、反対側でCRPS以外の慢性痛患者 (neuropathic 又はnociceptive肢痛, 下肢へ放散する根性疼痛、帯状疱疹後疼痛r)32人と, 34 patients with CRPS患者34人で評価した。CRPS患者の59%では同側の額で圧迫疼痛に対する痛覚過敏が存在したが、CRPSではない慢性痛では13%のみであった。CRPSに罹患した肢を疼痛を引き起こすような冷水につけると額での圧迫に対する感度が増加し、特に同側の額で増加した。一方健側の肢を水につけると圧迫疼痛に対する額の感度が下がる(健常な対照群よりは効果が少ないが).
The Specificity and Mechanisms of Hemilateral Sensory Disturbances in Complex Regional Pain Syndrome.
Knudsen L, Finch PM, Drummond PD.
J Pain. 2011 Jun 22. [Epub ahead of print]
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# by fibromyalgia11 | 2011-07-02 14:05 | 複合性局所疼痛症候群
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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