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圧痛点の診察方法

 圧痛点の診察時には通常母指(親指)を用いますが示指(人差し指)、中指でも構いません。ただし、母指のIP関節や示指や中指のPIP関節(共に最も端の関節)を伸展位にする必要があります。そして指の長軸に垂直に約4 kgの力を加えます。約4 kg/cm2ではなく、約4 kgです。そして、患者さんが「痛い」と行った場合が圧痛陽性です。もちろん圧痛点の診察を行う前に「痛い場合には痛いと言って下さい。」と説明する必要があります。触診の時間は約4秒、つまり1秒ごとに1kgずつ力を増やします。
指立て伏せのできない一般人は最も端の関節を伸展位にして、指の長軸に垂直に力を加えた場合、10kgの力を出す事は非常に困難です。それを考慮すれば約4kgはそれほど困難ではありません。約4kgは厳密に4kgである必要はありません。約4kgなのです。健常人であれば指の最も端の関節を伸展位にして、指の長軸に垂直に力を加えればたとえ全力で押さえても圧痛がある部位が11を超える事はありません。特に、首周囲の圧痛点では痛いのではなく気持ちがよくなります。
 大人が「痛い」というのは、「これ以上強い力で押さえないで下さい。これ以上の力で押さえるとあなたの手をはたくか、私が逃げます。」という警告です。

by fibromyalgia11 | 2011-06-16 19:41 | FMの診断
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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