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線維筋痛症患者における初診時の症状の男女差

線維筋痛症患者における初診時の症状の男女差
 日本ペインクリニック学会第44回大会
 2010.7.21-23 松山市
 廿日市記念病院リハビリテーション科
  戸田克広 

【目的】初診時に線維筋痛症(FM)の診断基準を満たした患者における初診時の症状の男女差を調べた。【方法】線維筋痛症患者が初診した際の圧痛点の数、対照点の数、VAS、global-VAS、face scale、short-form McGill pain questionnaire(SF-MPQ)、FIQを比較した。【結果】女性91人(12-83歳、平均48.5歳)、男性21人(27-67歳、平均48.2歳)、であった。女性と男性の圧痛点の数(13.9vs14.2)、対照点の数(2.6vs3.4)、VAS(70.9vs77.2)、global-VAS(52.7vs62.2)、face scale(12.9vs13.8)、SF-MPQのtotal pain rating index(22.8vs27.5)とevaluative overall intensity of total pain experience(3.3vs3.8)、FIQ(69.2vs79.9)であり、いずれもMann-Whitney U-testにおいて統計学的有意差はなかった。【考察】FM患者の症状には有意差はなかったが、男性の方が症状が重篤な傾向があった。演者は平日の午前中に交通の便の悪い場所で診療を行っているため、就労中の患者は受診が困難である。男性の方が女性より就労中である割合が多いことがその原因かもしれない。

by fibromyalgia11 | 2011-07-23 21:45 | FMの症状
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