人気ブログランキング | 話題のタグを見る

線維筋痛症は専門家ではなく開業医全体で治療しましょう

 線維筋痛症の有病率は先進国では約2%、グレーゾーンまで含めると人口の約20%になります。これだけの患者数を専門家が治療することは不可能です。幸か不幸か日本では多くの患者さんが非医療施設で治療を受けていますが、それでも専門家のみで治療することは不可能です。大都市の専門家では初診まで3か月以上かかるようです。
 アメリカでは線維筋痛症は家庭医やnurse practitionerが担当しています。重症例が専門家に紹介されるようです。
 内科、整形外科、外科、精神科、心療内科、リウマチ科の開業医が線維筋痛症を担当すればよいと私は考えています。
 線維筋痛症の治療には特別な技術は不要です。必要なものは三つです。医師免許、知識、根性です。知識はそれほど必要はありません。「線維筋痛症がわかる本」を読めば十分です。
 「線維筋痛症がわかる本」を開業医の先生方が読めばすぐに治療ができるようにそれを書いています。線維筋痛症の治療は単純です。治りがよいとはいいませんが単純です。
 ただし、根性は本を読んでも得られません。今まで自分が信じていた医学理論を捨てる根性、今まで使ったことのない薬を上限量まで使用する根性、薬の副作用で患者が死んでしまうかもしれないことを知った上で薬を使う根性、正しい治療を行っても治らない患者がおりその患者は(医師か患者が)死ぬまで受診するかもしれないがそれを引き受ける根性は必要です。
 「線維筋痛症がわかる本」を読んでその通りに治療すれば私とほぼ同じ治療を行うことができます。しかし、残念ですがその通りの治療を行っている医師はほとんどいません。根性がないとその本の通りの治療はできません。

by fibromyalgia11 | 2011-10-08 18:13 | FMの治療総論
line

世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
line