線維筋痛症は専門家ではなく開業医全体で治療しましょう
アメリカでは線維筋痛症は家庭医やnurse practitionerが担当しています。重症例が専門家に紹介されるようです。
内科、整形外科、外科、精神科、心療内科、リウマチ科の開業医が線維筋痛症を担当すればよいと私は考えています。
線維筋痛症の治療には特別な技術は不要です。必要なものは三つです。医師免許、知識、根性です。知識はそれほど必要はありません。「線維筋痛症がわかる本」を読めば十分です。
「線維筋痛症がわかる本」を開業医の先生方が読めばすぐに治療ができるようにそれを書いています。線維筋痛症の治療は単純です。治りがよいとはいいませんが単純です。
ただし、根性は本を読んでも得られません。今まで自分が信じていた医学理論を捨てる根性、今まで使ったことのない薬を上限量まで使用する根性、薬の副作用で患者が死んでしまうかもしれないことを知った上で薬を使う根性、正しい治療を行っても治らない患者がおりその患者は(医師か患者が)死ぬまで受診するかもしれないがそれを引き受ける根性は必要です。
「線維筋痛症がわかる本」を読んでその通りに治療すれば私とほぼ同じ治療を行うことができます。しかし、残念ですがその通りの治療を行っている医師はほとんどいません。根性がないとその本の通りの治療はできません。