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身体表現性障害がなくなる

 私は今まで頻回に「身体表現性障害」という疾患は存在しないと言い続けてきました。それが実現しそうです。現在のDSM-Ⅳ-TRが改定作業中です。そしてDSM-Vが新たに決められようとしています。そのDSM-Vから身体表現性障害がなくなるようです。
 DSM-Vに関する論文(鈴木国文:DSM-5ドラフトにおける身体表現性障害と虚偽性障害 25(8) 1059-1063,2010)には以下のように記載されています。
これまでの「身体表現性障害」の中心的な条件項目であった「身体医学的に説明できない身体症状」という判断について、その判断には信頼性がないと結論づけたことを挙げている。
 「身体表現性障害」は恐らくなくなります。ただし、「複合身体症状障害」という病名が新たに作られます。現行の「身体表現性障害」に含まれていた障害の内、「身体化障害」「心気症」「鑑別不能型身体表現性障害」「疼痛性障害」の4つを「複合身体症状障害」という病名にまとめることになります。
 「複合身体症状障害」は「身体症状障害」に含まれることになります。「身体症状障害」には「複合身体症状障害」「転換性障害」「虚偽性障害」「一般身体疾患に影響を与えている心理的要因」が含まれます。
 問題は「複合身体症状障害」が第二の「身体表現性障害」になるかもしれないという危惧です。
 精神科領域の診断はDSM-5になると劇的に変化します。「身体表現性障害」がなくなることは大変うれしいことです。しかし、これほど劇的に診断が変化してよいのかという驚きあるいは疑問は残ります。

by fibromyalgia11 | 2011-12-04 16:50 | その他の疼痛
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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