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初診時にトリプタノール、ノリトレン以外の三環系抗うつ薬が有効な場合の対処法

 トリプタノール、ノリトレン以外の三環系抗うつ薬が初診時に使用されており、しかもそれがある程度有効であった場合には注意が必要です。
 慢性痛の知識がある医師であれば、三環系抗うつ薬の中では真っ先にトリプタノール又はノリトレンを使用します。それらを最初に使用し、上限量まで使用して無効であった場合や副作用で使用不能の場合には問題がありません。初診時に使用されている三環系抗うつ薬をそのまま使用します。通常漸増して最適量を決めます。
 しかし、慢性痛の知識があまりない医師はトリプタノール、ノリトレンを使用せず別の三環系抗うつ薬を使用します。問題はトリプタノール、ノリトレンを使用せず、別の三環系抗うつ薬が使用されており、その薬がある程度有効であった場合です。
 二つの方法があります。そのままその三環系抗うつ薬を使用(通常漸増して最適量を決めます)する場合と、トリプタノール又はノリトレンに変更する場合があります。どちらにするのかは医師の勘としか言いようがありません。そのままその三環系抗うつ薬を使用したのではトリプタノール、ノリトレンを使用できません。多くの場合トリプタノール又はノリトレンに変更した方が鎮痛効果が強くなります。しかし、トリプタノール又はノリトレンに変更しても全く鎮痛効果がない場合もあります。私は通常、トリプタノール又はノリトレンに変更しています。通常はそれで問題はありませんが、トリプタノール又はノリトレンに変更しても全く鎮痛効果がない場合もまれにあります。

by fibromyalgia11 | 2012-01-23 20:54 | FMの薬物治療総論
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


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