線維筋痛症では軽度の飲酒者の方が非飲酒者より症状が軽い
方法:946人のFM患者の自己報告のアルコール消費のデータを解析。対象はアルコール消費レベルによりグループ分けした(1週間あたりの飲酒の回数): none, 軽度(3回以下), 中等度 (>3 to 7), および重度(>7)。単変量解析 were used to find potential confounders, and analysis of covariance was used to adjust for these confounders. Tukey HSD pairwise comparisons were used to determine differences between alcohol groups.結果:546人 (58%) はアルコール消費なし.軽度の、中等度の、および重度のアルコール消費は各々338人 (36%), 31人 (3%), および31人 (3%)。就労状況 (P <0.001), 教育レベル (P = 0.009),BMI(P = 0.002) およびopioid使用 (P = 0.002)はグループ間で有意に異なり、非飲酒者に比べて飲酒者の方が有意に教育レベルが高く、BMIが低く失業状態の頻度が低く、オピオイド使用の頻度が低い。これらの差を補正すると,圧痛点の数 (P = 0.01), FIQ 全点数(P = 0.01), 身体機能 (P <0.001), 欠勤(P = 0.005), 就労能力 (P = 0.03), および痛み(P = 0.001)はグループ間で異なり, SF-36 subscalesの身体機能 (P <0.001), 痛み (P = 0.002), 全般的な健康の認識(P = 0.02), 社会的な機能(P = 0.02), およびphysical component summary (P <0.001)も同様。4群間の一対比較によると非飲酒者よりも中等度又は軽度のアルコール消費の方がFM症状の程度が低く、身体的な生活の質が優れている。その理由は不明。最近の研究によると、gamma-Aminobutyric Acid (GABA)レベルはFM患者では低く, アルコールはGABA拮抗薬として知られている。
Arthritis Res Ther. 2013 Mar 15;15(2):R42. [Epub ahead of print]
Association between alcohol consumption and symptom severity and quality of life in patients with fibromyalgia.
Kim CH, Vincent A, Clauw DJ, Luedtke CA, Thompson JM, Schneekloth TD, Oh TH.
症状が軽いから飲酒量可能なのかもしれません。また内服薬によっては飲酒してはならない薬もあります。