ガバペンチンは熱傷には無効
2010年2月から 2011年9月まで体表面積の5%以上に熱傷を受傷し熱傷センターに入院し、48時間以上入院すると予測される患者を無作為に前向きの二重盲検法に振り分けた。プロトコールにより投与量を増加させ減量した。Numeric Rating Scaleを用いて痛みを評価。神経障害性疼痛と不安を少なくとも2週間に1回計測。経過観察時に精神社会的な適応を評価。Opioid投薬は morphine当量に変換。両群において痛みのレベルとopioid消費量の差を解析。この研究は50人の患者で2群間でopioid 使用の22%Tの差を検知できるようにデザイン。P < .5を有意とみなす。 53人が研究に参加し投薬。4人が脱落。intention-to-treatおよび急性治療の解析を53人全員で行った。偽薬群も実薬群も人口統計学的データ、熱傷の範囲、手術の必要性をマッチさせた。平均入院期間は11 ± 6.8 日であり両群間で差がない。実薬群は10.8 ± 0.67日間薬を内服し, 8人の患者は300 mgを1日3回(thrice daily:TID), 24人は 600 mg TID, 14人は800 mg TID, そして7人は1200 mg TID.神経障害性疼痛の発生率は実薬群では39%であり、偽薬群では 38%。痛み点数(安静時とprocedural)もopioid消費量も両群で差がない。43人(81.1%)は外来受診時に評価。両群間で精神社会的な機能には差がない。
J Burn Care Res. 2013 Mar 18. [Epub ahead of print]
Gabapentin is Ineffective as an Analgesic Adjunct in the Immediate Postburn Period.
Wibbenmeyer L, Eid A, Liao J, Heard J, Horsfield A, Kral L, Kealey P, Rosenquist R.
From the Departments of *Surgery and †Anesthesiology, University of Iowa Hospitals and Clinics; and ‡Department of Pain Management, Cleveland Clinic, Ohio.