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カテゴリ:神経障害性疼痛( 43 )


ドイツ人における慢性痛の有病率と合併症

無作為に選択した3011人 (≥15歳),はドイツを代表しており、電話インタビュー。 慢性痛は3か月以上と定義。DSM-IV-TRで精神疾患を評価。ICD-10で器質的疾患を評価。全体で, 26.8% (95% confidence interval: 25.2-28.4%)が痛みを報告; 1.9%が急性痛 (つまり3か月未満), 慢性痛は24.9%. さらに詳しく, 18.4%は非神経障害性疼痛 (non-NeP) で6.5% はNePの特徴. NePには non-NePとは異なるいくつかの特徴あり: non-NePと比較しての個々のNePの特徴は痛みの程度が強く日常活動への障害が大きい。大うつ病障害はnon-NePに3倍罹患しやすく、NeP の特徴に6倍なりやすい。肥満、糖尿病、高血圧、脳血管疾患、神経系の疾患、血液疾患と造血器疾患はNePを持つ危険性が高いがnon-NePではそうではない. non-NeP とNePの特徴間の有病率と合併症の差はこれらの痛みを分けることの重要さを示している。NeP患者はnon-NeP患者より日常生活における障害が大きい。

J Psychiatr Res. 2012 Jan 20. [Epub ahead of print]
Prevalence and comorbidity of chronic pain in the German general population.
Ohayon MM, Stingl JC.
Stanford Sleep Epidemiology Research Center, Stanford University School of Medicine, 3430 W. Bayshore Road, Stanford, Palo Alto, 94303 CA, USA.

by fibromyalgia11 | 2012-01-29 00:27 | 神経障害性疼痛

侵害受容性疼痛でなければ治療はほぼ同じ


 痛みは原因の観点から侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛、およびその合併の三つに分類されます。典型的な場合には侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛とすぐに診断可能ですが、それが不明瞭な場合もあります。あ侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の合併の場合の診断は不明瞭です。
 侵害受容性疼痛か神経障害性疼痛かがかわからない場合にはまず、前者の治療を行えばよいのです。カロナール、セレコックス、ロキソニンの順に使用し、最後はボルタレン座薬です。オピオイドの使用は別として、それで効果が不十分であれば神経障害性疼痛の治療を行えばよいのです。NSAIDが不十分ながら有効であればNSAIDに神経障害性疼痛の治療を追加し、NSAIDが無効ならNSAIDを中止して神経障害性疼痛の治療を中止すればよいのです。
 神経障害性疼痛の治療は単純です。基本的には線維筋痛症の治療をすればよいのです。線維筋痛症の治療とかなり異なる神経障害性疼痛はありますがそれは例外です。片頭痛の発作時、三叉神経痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、群発頭痛がそれに該当します。CRPSの初期にはステロイドが有効なことや、ビスフォスフォネート製剤がCRPSに有効ですが、それら以外は線維筋痛症の治療をCRPSに流用することは許容されます。
 神経障害性疼痛と判断したら厳密な診断にこだわる必要はありません。正確な診断ができればそれが望ましいのですが、正確な診断ができない場合に治療を行わないことは望ましくありません。たとえば脳卒中がある場合、脳卒中が原因の痛みであるのか、線維筋痛症あるいはそのグレーゾーンが原因の痛みであるのかを厳密に鑑別することは不可能です。場合によっては両者が原因かもしれません。線維筋痛症の治療をすればよいのです。診断がつかないから治療ができないという医学理論は捨てた方がよいと思います。診断不能のまま治療を行えばよいと思います。
 線維筋痛症の治療を勧める理由は三つです。①有効な治療方法が恐らく神経障害性疼痛の中で最も多い。②線維筋痛症あるいはそのグレーゾーンは人口の少なくとも20%であり、それらには線維筋痛症の治療が有効です。片頭痛の予防薬は線維筋痛症の治療を類似していることを鑑みれば、恐らく線維筋痛症の治療が有効な神経障害性疼痛が、神経障害性疼痛のなかで最も多い。③症状が広範囲で多彩である。

by fibromyalgia11 | 2011-12-27 19:29 | 神経障害性疼痛

神経障害性疼痛に対するオピオイドの効果

Neuropathic はperipheral neuropathic pain (with a primary lesion or dysfunction in the peripheral nervous system) とcentral neuropathic pain (CNP; with a primary lesion or dysfunction in the central nervous system)に分類. CNPはさらにsupraspinal central neuropathic painと spinal central neuropathic painに分類できるかも. Opioidsはneuropathic painの薬物治療に役割がある;しかし, opioidsによるCNPの治療の文献は不足している. opioids のCNPでの鎮痛効果に関する文献の中で数少ない記述の1つは、データは少ないが opioid のneuropathic painへの効果は中枢と末梢にある原因で同程度。 極端に少ないデータを総括すると, Opioidsが鎮痛効果のあるCNP患者 のsubpopulationがあるのかもしれないが、CNP peripheral neuropathic painよりもopioidsに反応しにくいようだ。そのため, opioidsはCNPの薬物治療においては第二または第三選択にすべきである. CAPの中では, supraspinal central neuropathic painはspinal central neuropathic painよりもopioidsに反応しにくいようだ. さらに, 便秘などの副作用を観察しながら,難治性のsupraspinal central neuropathic painに無効と判断する前に医師は少量から大量まで漸増すべき

Pain responsiveness to opioids: central versus peripheral neuropathic pain.
Smith HS, Meek PD.
J Opioid Manag. 2011 Sep-Oct;7(5):391-400.

by fibromyalgia11 | 2011-12-16 00:49 | 神経障害性疼痛
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世界標準の線維筋痛症を専門家が説明します


by fibromyalgia11
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