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Pharmacopsychiatry. 2012 Aug 22. [Epub ahead of print]
Non-Fatal and Fatal Liver Failure Associated with Valproic Acid.
Schmid MM, Freudenmann RW, Keller F, Connemann BJ, Hiemke C, Gahr M, Kratzer W, Fuchs M, Schönfeldt-Lecuona C.
Department of Psychiatry and Psychotherapy III, University of Ulm, Ulm, Germany.
14週間の無作為振り分け、前向き、クロスオーバー研究。確立されたneuropathy and/or neuropathic pain のある透析患者が対象。50人の患者を無作為に透析後にgabapentin 300 mg/日 とpregabalin 75 mg/日に振り分ける. 治療の6週間後, クロスオーバーを行い患者はさらに別の薬を5週間内服。Short Form of McGill Pain QuestionnaireとVASで各々痛みとかゆみを評価。毎週受診時,患者は副作用に関して尋ねられる。治療前の検査結果と人口動態的特徴を各患者のカルテから調べた。結果:50人中40人 (12人の男性, 28人の女性)が研究終了。平均年齢は58.2 ± 13.7歳. 40人中29人 (72.5%)は治療開始時に痒みあり. 15人の患者 (37.5%) は糖尿病。40人中31人(77.5%)はEMGが証明したperipheral neuropathy. 23人の患者(57.5%) はEMG-が証明したneuropathyと掻痒あり. Gabapentinと pregabalinは両方とも neuropathic painと掻痒を有意に改善。痛みと掻痒に対する効果の点では両方の薬に有意差なし。
Nephrology (Carlton). 2012 Aug 22. doi: 10.1111/j.1440-1797.2012.01655.x. [Epub ahead of print]
Pregabalin versus Gabapentin in the Treatment of Neuropathic Pruritus in Maintenance Hemodialysis Patients: a Prospective Crossover Study.
Solak Y, Biyik Z, Atalay H, Gaipov A, Guney F, Turk S, Covic A, Goldsmith D, Kanbay M.
Division of Nephrology, Department of Internal Medicine, Meram School of Medicine, Konya University, Meram, Konya, Turkey Department of Neurology, Meram School of Medicine, Konya University, Meram, Konya, Turkey Nephrology Clinic, Dialysis and Renal Transplant Center, 'C.I. PARHON' University Hospital, 'Gr. T. Popa' University of Medicine and Pharmacy, Iasi , Romania Renal Unit at Guy's and St Thomas' NHS Foundation Hospital, London, UK Department of Medicine, Division of Nephrology, Kayseri Training and Research Hospital, Kayseri, Turkey.
Clin Rheumatol. 2012 Aug 18. [Epub ahead of print]
Screening for the presence of FMR1 premutation alleles in a Spanish population with fibromyalgia.
Martorell L, Tondo M, Garcia-Fructuoso F, Naudo M, Alegre C, Gamez J, Genovés J, Poo P.
Molecular Genetics Section, Hospital Sant Joan de Deu, Edifici docent C/ Santa Rosa 39, 08950, Barcelona, Spain
前突然変異対立遺伝子とは何かよくわかりません。わかる人がいたら解説してください。
Eur Neurol. 2012 Aug 14;68(3):166-170. [Epub ahead of print]
Increased Frequency of Restless Legs Syndrome in Myasthenia Gravis.
Sieminski M, Bilińska M, Nyka WM.
Department of Adults' Neurology, Medical University of Gdansk, Gdansk, Poland.
ツイッターに以下のような投稿がありました。
ブレイシア @letitbe0401
整骨院や整体が乱立し、年々保険の医療費がかさむと医師会がいうけど、医師で痛みに向き合う治療をしてくれる所がない。ペインクリニックでさえ線維筋痛症の治療も無知で、ブロック注射工場。代替医療に患者が頼るのか、考えて欲しい
医師会というより整形外科医あるいは整形外科医の団体(日本整形外科学会など)というべきかもしれません。
線維筋痛症患者さんは通常整形外科を受診します。整形外科は「腰痛、肩こりは整形外科領域である。」と考えています。私の柔道整復師や整体に対する意見は多くの整形外科医と同意見です。しかし、他の患者さんからこのような意見が出ていることは事実です。整形外科が柔道整復師や整体を敵視していることは事実ですが、慢性痛、特に線維筋痛症やそのグレーゾーンに苦しむ患者さんを精神的に痛めつけている整形外科医は少なくありません。日本整形外科学会の学術集会に2回、線維筋痛症の演題を出しましたが「そんなインチキな病気は存在しない。」という趣旨の質問が多数出ました。その他の面でも日本整形外科学会あるいは整形外科医は線維筋痛症を意図的に無視しています。また、日本整形外科学会あるいは整形外科医は柔道整復師や整体を敵視しています。私は柔道整復師や整体を擁護するつもりはありません。しかし、現状では整形外科医は線維筋痛症やそのグレーゾーンの患者さんを痛めつけています。疾病利得や心因性疼痛という説明をしばしば行い、患者さんを痛めつけています。柔道整復師や整体はそれをしていません。有効な治療を行っているかどうかは別ですが。柔道整復師や整体を敵視しても、現状では日本国民の支持は得られません。柔道整復師や整体を敵視するのであれば線維筋痛症やそのグレーゾーンに対して適切な治療を行うべきです。柔道整復師や整体を敵視しても、現状では日本国民の支持は得られません。日本国民の支持を得られなければ、柔道整復師の不正請求問題を追及しても、日本国民には自分たちの収益を増やしたいだけであると思われてしまいます。
ペインクリニック医は「痛みの専門家はペインクリニック医である。」という自負を持っています。しかし多くの患者さんから「ペインクリニック医は神経ブロックの専門家ではあるが痛みの専門家かどうかは疑わしい。」という意見が出ています。痛みに関する知識は他の診療科より豊富なことは事実です。しかし、ブロックが無力な痛みの治療には少し弱いところがあります。ペインクリニック医の団体である日本ペインクリニック学会は少し線維筋痛症に関心を持っています。日本ペインクリニック学会の学術集会で私が線維筋痛症の演題を出してもさすがに「そんなインチキな病気は存在しない。」という趣旨の質問は一つもありません。学術集会のリフレッシャーコースで線維筋痛症の講演があります。しかし、一般演題では私と特定の鍼灸師以外はほとんど線維筋痛症の発表はありません。日本ペインクリニック学会では私一人が線維筋痛症と騒いでいるように感じています。残念なことですが、一部の例外を除き、ペインクリニック医はあまり線維筋痛症やそのグレーゾーンに興味を持っていません。日本線維筋痛症学会では整形外科医の発表は少しありますが、ペインクリニック医の発表は皆無に近いのです。最近、日本ペインクリニック学会は心因性疼痛単独の痛みが存在することを公式に発表しました。線維筋痛症は従来心因性疼痛と診断され、患者さんは精神的に痛めつけられてきました。今後は心因性疼痛あるいは身体表現性障害と診断して患者さんを痛めつけるペインクリニック医がいるかもしれません。日本ペインクリニック学会は「患者さんが痛いと言ったら痛いのだ。」という鉄則を捨てたようです。2012年8月末に国際疼痛学会の学術集会がミラノであります。国際疼痛学会の学術集会では線維筋痛症の演題が数多く発表されており、そこでは私の意見(もともと私は世界標準の痛みの概念を言っているだけですが)が多数派になります。多くのペインクリニック医が2012年8月末の国際疼痛学会の学術集会に参加します。日本のペインクリニック医はそこで線維筋痛症を学んでほしいと思います。
オーストラリアの一般人口における150人のFM患者。大部分の患者は女性で白人。大部分はきっかけとなる要因を認識しており、多くの者は関連症状を持っており、大部分は頭痛やIBSを合併していた。肉体機能は有意に痛みのレベルで説明可能(P=0.001); 痛み点数は有意に圧痛 (P=0.002) と肉体機能レベル(P=0.001)により予測される; 疲労レベルは有意に年齢 (P=0.007)と睡眠障害(P<0.001)により影響される, そして睡眠障害は有意に疲労により予測される(P<0.001)。1/3以上の患者(34%)はFMの薬を使用 (低用量のTCA, pregabalin又は duloxetine);しかし,薬を飲んでいない人と比べると薬を飲んでいる人は不安が少なく(P=0.006)肉体機能がよい (P=0.04). 患者の半分以下の人(43.6%) は定期的に運動をしている;しかし, 運動をしていない人と比べると運動をしている人は疾患全般的な疾患重症点数が低く (P=0.004), 肉体機能がよく (P=0.01)疲労が少なく(P=0.03), 不安が少なく(P=0.02)抑うつ症状が少ない (P=0.008).
Int J Rheum Dis. 2012 Aug;15(4):348-57. doi: 10.1111/j.1756-185X.2012.01767.x. Epub 2012 Jul 9.
Clinical characteristics of 150 consecutive fibromyalgia patients attending an Australian public hospital clinic.
Guymer EK, Maruff P, Littlejohn GO.
Department of Rheumatology, Monash Medical Centre, Clayton, Victoria, Australia; Department of Medicine, Monash University, Clayton, Victoria, Australia.
J Pain Res. 2012;5:243-250. Epub 2012 Jul 27.
Efficient assessment of efficacy in post-traumatic peripheral neuropathic pain patients: pregabalin in a randomized, placebo-controlled, crossover study.Jenkins TM, Smart TS, Hackman F, Cooke C, Tan KK.
Clinical Research, Pfizer Worldwide Research and Development, Sandwich, Kent, UK.
J Clin Sleep Med. 2012 Aug 15;8(4):413-9.
Restless Nocturnal Eating: A Common Feature of Willis-Ekbom Syndrome (RLS).
Howell MJ, Schenck CH.
World Neurosurg. 2012 Aug 10. [Epub ahead of print]
Efficacy and safety of root compression of trigeminal nerve for trigeminal neuralgia with out evidence of vascular compression.
Revuelta-Gutierrez R, Martinez-Anda JJ, Barges CJ, Campos-Romo A, Perez-Peña N.
SourceInstituto Nacional de Neurologia y Neurocirugia, MVS, Mexico City, Mexico, Department if Neurosurgery.
Abstract
Trigeminal Neuralgia surgical treatment with microvascular decompression is highly effective and safe, but there is a percentage of patients who undergo this procedure and no vascular compression is found. The purpose of this study is to evaluate the long term efficacy with Trigeminal Root Compression of trigeminal nerve in patients with trigeminal neuralgia refractory to medical treatment, who underwent neurosurgical management by a retrosigmoid approach of cerebellopontine angle and were found to be negative for vascular compression. A prospective collection of clinical data on all patients with diagnosis of Idiopathic TN was conducted at our Institution; a total of 277 patients with trigeminal neuralgia were treated by a keyhole retrosogmoid approach for exploration of cerebellopontine angle between January of 2000 and August of 2010; 44 patients were found to be negative for vascular compression of the trigeminal nerve; all of these patients underwent Trigeminal Root Compression. We found that all patients were pain free after the procedure; there was a 27% relapse in a mean time of 10 months, but 83% of these patients were adequately controled by medical treatment, and only 17% needed a complementary procedure for pain relief. Also we found that 63% of the patients complained of a partial loss of facial sensitivity, but only one patient presented with a corneal ulcer. There were a 6.7% rate of significant complications. We concluded that Trigeminal Root Compression is a safe and effective option for patients with primary trigeminal neuralgia without vascular compression.
·A. 三叉神経分枝の支配領域の1つまたはそれ以上の部位の発作性の痛みが数分の1秒~2分間持続し、かつBおよびCを満たす
·B. 痛みは以下の特徴のうち少なくとも1項目を有する
·1. 激痛、鋭い痛み、表在痛または刺痛
·2. トリガー域から発生するか、またはトリガー因子により発生する
·C. 発作は個々の患者で定型化する
·D. 臨床的に明白な神経障害は存在しない
·E. その他の疾患によらない
三叉神経の圧迫は診断基準には含まれていない。三叉神経の圧迫がなくても前述の診断基準を満たせば三叉神経痛と診断されるのである。画像上三叉神経痛の圧迫が存在しても無症状の人がたくさんいるのである。というより三叉神経が画像上圧迫されている人の中で三叉神経痛が起こるのはむしろ少数なのである。坐骨神経痛の診断基準は「坐骨神経領域の痛み」である。つまり原因は何でもよいので、坐骨神経領域の痛みがおこれば、それは坐骨神経痛と診断される。
前述したように、今日でも、症状名がそのまま疾患名として使用される病名があるのである。Chronic widespread pain(CWP:慢性広範痛症)はまさにそういう症状名、かつ疾患名である。CWPの正式の日本語訳はないため、私は個人的に慢性広範痛症と命名している。症状名としては慢性広範痛である。CWPには様々な診断基準があるが、アメリカリウマチ学会が線維筋痛症の分類基準として1990年に発表した基準に記載されている症状である「身体5か所(右半身・左半身・腰を含まない上半身・腰を含む下半身・体幹部)に3か月以上痛みが持続している状態」が診断基準として用いられることが多い。線維筋痛症の場合には、分類基準を満たせば多にいかなる疾患があろうとも自動的に線維筋痛症と診断される。CWPの場合には明確な規定はないが、他の疾患で症状を説明できる場合には通常CWPとは診断されない。論文によってはCWPの診断基準は「身体5か所(右半身・左半身・腰を含まない上半身・腰を含む下半身・体幹部)に3か月以上痛みが持続している状態」の場合がある。この場合にはCWPは線維筋痛症を含んでいる。しかし、線維筋痛症とCWPを区別している論文もある。この場合にはCWPの診断基準は「身体5か所(右半身・左半身・腰を含まない上半身・腰を含む下半身・体幹部)に3か月以上痛みが持続している状態、かつ圧痛点の数が10以下」になる。つまりCWPには線維筋痛症を含んだ広義のCWPと、線維筋痛症を含まない狭義のCWPがある。
日本ではCWPは線維筋痛症以上に知られていないが、世界標準の医学ではFMはCWPの中で症状の強い状態、あるいはCWPとFMは一続きの疾患として認識されている。